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【助産師カウンセリング事例】断乳をしたいママの隠された気持ちを見つける

生活していく上で、希望とは違う選択をしなければいけないこともあります。その時に、本当に納得して選択をできているのか、本心とは違う選択をしなければならない場合どうしたらいいのか。隠された気持ちをちゃんと認めてあげることかもしれません。

*実際にママから寄せられた相談とその解決事例を載せていきます。訪問ケアをしていた頃の話になります。

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断乳をどう進めていけばいいか相談したいという依頼があり訪問。
ママの訴えとしては、日中は仕事に行くようになるので、夜の授乳が続いてると日中仕事するのが体力的にしんどいので、いっそのこと断乳したいと。
ただ、今後授乳することがなくなるのは寂しい気もする、とのこと。
朝と夕方から夜中にかけて、1日に3ー4回は授乳しているそう。
赤ちゃんがぐずるときには、ママはいつもおっぱいをあげて、赤ちゃんを慰めるけど、断乳しようと思っているから、おっぱいをあげずに、赤ちゃんが落ち着くようにしていきたいとのこと。
お話を聞いてる最中、赤ちゃんはご機嫌でした。しかし、そのうち、ぐずぐずと眠そうな仕草がみえたので、ママが抱っこしてあやしはじめました。
おっぱいをあげずになだめようと試みますが、どんなにがんばってみても、赤ちゃんは一向に泣き止む気配はありません。

ママの希望と、赤ちゃんの今の準備状態を少し整理してみました。そして、この日は一旦、授乳をいつも通り続けることにしました。

ママと赤ちゃんの状態を整理してみて、ママが気づいたことは、
日中赤ちゃんと離れていて、夕方帰宅してからのおっぱいの時間は、ママ自身もとても癒されていること。
断乳をしたいわけじゃないこと。
この気付きから、いちばん負担に感じている、夜の授乳について、パパも含めていい方法を一緒に考えて行くことになりました。

迷っていたことも、お話していくと、どうしたいのか、ママ自身が気づくことができます。
ママは、いつも、自分の中に答えをもっています。
(おうち助産師/小笠原)


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