0歳児の頭のゆがみへの思い込みの問題点  〜これまでの常識とこれからの常識〜
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0歳児の頭のゆがみへの思い込みの問題点  〜これまでの常識とこれからの常識〜

0歳からの頭のかたちクリニック

読者の皆様、初めまして。

2021年3月より、日本で初めて専門医が常駐する、乳児頭蓋変形に対するへルメット治療に特化した「0歳からの頭のかたちクリニック」で院長を務める田中です。

開院より半年が経過して、少し時間に余裕ができてきましたので、少しずつ読者の皆様が参考にしていただける情報を発信していこうと思います。どうぞお時間のある時にお読みいただき、コメント等もいただけるとありがたいと思います。

さて、初回の投稿となる今回は、「頭のゆがみは気にするな、放っておけば自然に治る」という思い込みの問題点について、お話ししたいと思います。

これまで日本では、0歳児の頭のかたちについては、少し歪んでいたとしても、大人たちは過去の子育て経験から、以下のような思い込みを持っていた人が多いように思います。


「頭のゆがみは気にするな、放っておけば自然に治る」
この思い込みは、一般の方々だけでなく、実は小児科の先生方の中でもまだまだ存在しているのが実情のようです。


私が院長を務める「0歳からの頭のかたちクリニック」にお越しになられる初診の0歳児の患者様のご両親には、必ず問診票を記載していただきます。その中で、かかりつけの小児科の先生に頭のかたちについて相談した場合、どのような助言やコメントをいただいたか、具体的に記載する項目があります。

2021年6月より10月までの間に、当該項目にコメントの記載をいただいた
合計128名の初診患者様につき、以下の分析してみました。

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                      アンケート回答総数:128

※前頭部又は後頭部の斜頭の重症度が4段階評価の3以上(重症、最重症)と評価され、耳介や顔面の偏位・変形等も合併して、ヘルメット治療の適応ありと診断された患者様
出所:2021年6月10日-10月23日までの当クリニック問診表の記載内容をもとに分析

この集計表から分かることは、患者様が当院にお越しになり、精緻な3Dス
キャン装置で頭のゆがみデータをチェックしたところ、小児科の先生方から
「専門医への相談を推奨された」患者様(35名)では、35名中の32(91.5%)とやはり90%以上が ヘルメット治療の適応ありと診断されたのに対し「問題ない。放っておけば自然に治る」と判断された患者様(93名)でも、93名中の57名(61.3%)と実に60%超がヘルメット治療の適応される重症度の高い患者様であることが判明しました。(そして、そのような患者様の7割以上がヘルメット治療を選択されました)

つまり、本来はヘルメット治療を行って頭のゆがみを矯正することを検討すべき重症度の患者様に対して、小児科の先生方の中でさえも、これまでの日本における常識である「頭のゆがみは気にするな、放っておけば自然に治る」と助言されていたことになります。

我々は医療従事者として、極力客観的数値に基づいた科学的な診療を心がけていきたいと考えています。具体的には、乳児においても瞬時に撮影可能な3Dスキャン装置で撮影した画像の解析により、頭のゆがみ度合いを精緻に数値化して重症度を判定し、これらのデータを参考としてヘルメット治療の適応可能性を診断しています。

日本におけるヘルメット治療はまだまだ始まったばかりであり、社会における認知度も圧倒的に低く“常識”になってはいません。

ただし、これまでの0歳児の頭のかたちにおける“常識”である
「頭のゆがみは気にするな、放っておけば自然に治る」
という思い込みは、しっかりと改善していかなければならないと考えています。

そして、0歳児の頭のゆがみを客観的なデータに基づいて科学的に治療の必要性や可能性を診断することをこれからの新しい“常識”とすべく、日々診療実績を積み重ねて行こうと思っています。


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