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ヘルメット治療で頭のゆがみが良くなる原動力は?

0歳からの頭のかたちクリニック東京日本橋で金曜日に外来を担当している形成外科医の土佐泰祥と申します。

普段は慶應義塾大学病院に勤務しており、口唇裂(くちびるが生まれた時に連続していない)赤ちゃんの手術に長年携わっております。
頭のゆがみに対するヘルメット治療もですが、
医師生活の大半を赤ちゃん、小児の治療に携わってまいりました。
治療により目に見えて良くなり、微力ではありますが幸せの連鎖のお手伝いができる事に私も幸せを感じ、日々の仕事に励んでおります。

口唇裂の赤ちゃんの手術は、3次元的にきれいになることに、成長による変化も含めて4次元のイメージを描きながら行います。
皮膚や粘膜をそれぞれていねいに合わせることで、傷あとがきれいに治っていくのですが、傷が治る原動力は、患者さんご自身の力です。

頭のゆがみに対するヘルメット治療はどうでしょうか?
初診時に撮影した3次元的な画像から、お一人お一人ゆがみの程度を数値化し、
治療開始後、骨の成長とゆがみの改善を考えてヘルメットを作ります。
頭のゆがみは、やわらかい頭の骨が、向きぐせなどで圧迫されてできたものが大半です。
向きぐせでつぶれているところを、硬いヘルメットで除圧して、内側にやわらかいスポンジを貼り付けることで、赤ちゃんの頭の骨は圧迫から解放されます。スポンジの厚みや滑り止めの調整で、治療していきます。
そのヘルメット治療効果の原動力は、お一人お一人の赤ちゃんの頭の骨に備わった成長力です。

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頭のゆがみに対するお悩みやご相談は、全国的にも増えているようです。
最近の電子版新聞に、頭のゆがみの治療を、地方都市の大学病院で複数の診療科が連携して行っているとの記事が掲載されていました(大手新聞電子版 2024年2月22日)。
大学病院でも複数の診療科が連携し、赤ちゃんの頭のゆがみに対して、それぞれの診療科の知見を持ちよって治療を進めているとのことです。
お悩みのご家族皆様には興味のあるお話かと思います。
赤ちゃんの頭のかたち、ゆがみ、治療のことなど、ご相談がございましたら、どうぞ何なりとお気軽にお尋ねいただければ幸甚です。

東京クリニック 医師 土佐泰祥


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