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赤ちゃんの頭の大きさは生後1年でなんと成人の8割に!

 初めまして。0歳からの頭のかたちクリニック東京クリニックで金曜日に外来を担当させていただいております土佐泰祥と申します。
 私は金曜日以外は大学病院の形成外科で、口唇口蓋裂の赤ちゃんの手術などを中心に小児の治療に携わらせていただいております。

 赤ちゃんは、お母様の子宮内で「とつきとおか(十月十日)」ともいわれるように、約40週間育まれ誕生いたします。
 ここで赤ちゃんの頭に関するお話をちょっとしてみたいと思います。

 生まれた時の頭の大きさ(頭囲)は約33cmです。生後1ヶ月で約4cm 12%も大きくなります。そして、生後1年で10cm以上、実に約40%も頭囲が増大します。成人の頭囲は平均で男性57cm、女性55cmといわれており、成人の約8割に達します。これは、赤ちゃんが、脳の成長に柔軟に対応するために持って生まれた特性なのです。このように生まれてすぐの時期は、頭の骨が柔らかく、成長が盛んであるので、むきぐせでどこかの部位が圧迫されると、そこの成長が抑えられ頭のゆがみに影響を及ぼしてしまいます。また逆の見方をすれば、この時期だからこそ、生じた頭のゆがみをヘルメット治療で改善できることにつながります。


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 頭のゆがみをヘルメットで修正する治療は、1979年にアメリカで行われ、当クリニックでも開院以来沢山の赤ちゃんにご来院いただいております。初診時にその場で三次元撮影が実施でき、頭のかたちの評価が画像データとともにご提示できるため、赤ちゃんの実際の頭の視診、触診に加え画像、評価データと合わせて、おひとりおひとりに「ヘルメット治療で改善しそうですね」「ヘルメット治療をするほどではないですね?」といったご説明をさせていただけております。そして、すでに実際多くの赤ちゃんの頭のゆがみが改善し、ご家族の笑顔とともに巣立っていかれる赤ちゃんを目の当たりにしてきています。

 画像データ、評価とともに頭のゆがみ改善のお手伝いが少しでもできればと毎週お仕事をさせていただいております。赤ちゃんの頭のゆがみで悩んでおられる方がいらっしゃいましたら、どうぞお一人で抱え込まずにお気軽にご相談いただければと存じます。

東京クリニック 医師 土佐 泰祥


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