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組織構造の最高到達点(ヒエラルキーとホリスティックな視点)



ヒエラルキーは組織の完成系と言えます。
ヒエラルキーとは、ピラミッド型の階級組織で、分業化された自己組織です。

まず全体があり、それを分けたのが組織ではなく、
ヒエラルキーはあくまでも最も低いレベルから始まり高いレベルへと発展します。

ヒエラルキーとは、発生元がその仕事をより良くできるように、全体のシステムをサブシステムに分けた組織と言えます。
また、その組織構造の目的は、発生元がその仕事をより良くできるように援助することです。

しかし、一旦この構造中に入ると、得てして全体を見失ったり、当初の目的(発生元がその仕事をより良くできるように援助すること)を忘れがちになります。
そのため、多くの組織(ヒエラルキー)はうまく機能せず、目標を達成できません。

(例、チームスポーツで個人が自身の栄光のために個人プレーに走ること等。)

レベルの高い組織(高度に機能的なシステム)であるためには、全体と分化された階級の全体の快適さ、またそれぞれの自由さと責任のバランスが大切です。

分化された階級(サブシステム)が、己の階級のことだけを考え、全体の利益を無視した状態を部分最適と言い、
たとえ部分に多少の負担があったとしても全体が良くなることを全体最適と言いますが、
全ての階級(できるだけ多くの構成要員)が全体最適を意識して行動できる事が、レベルの高い組織に必要なことの一つです。

また、一部の機能が全てをコントロールするような組織ではなく、
全てのサブシステムが自律して自己で機能化し繁栄していける事が大切です。
そのうえで、トップは目標に向かって全体の調整を図れる程度でコントロールします。
干渉し過ぎはいけません。

こういったシステムの特性やうまく機能する方向へ導くことや、その調整、管理が、その組織をよりレベルの高い組織とし、より長期的に機能させることとなるでしょう。

忘れないでください。
ヒエラルキーは、その上部ではなく、底辺部の「役に立つ」ために存在しています。
そして、構成員皆が、全体の善を求めること。
これは、真偽ではなく、「機能」の話です。

余計なことにとらわれず、
成長、安定性、多様性(レジリエンス)、持続可能性を意識した、組織(システム)全体の力を底上げすることを常に考えましょう。