ゲームセンターCX【志の低すぎる元祖】
なんだかんだと私も一個の妻帯者として自覚を持っている訳ですから、去年の暮れに妻へクリスマスプレゼントを贈りました。それがゲームセンターCXのDVD-BOXなのですが、まあネタに近い贈り物の割りには喜んでもらえました。
因みに今まで妻の誕生日やら記念日にプレゼントした物品は以下のようなものとなっています。
ニンテンドー64、セガサターン、プレイステーション1&2、ニンテンドーDS……などなど。決して私の趣味から実益を兼ねて購入している訳ではありません。多分違います。いや、きっと違うはず……。
でゲームセンターCXなのですが、ご存知の通り(?)フジテレビのCSで放送されているゲーム番組となっています。内容はよゐこの有野さんが激ムズゲーに挑戦したり開発者へのインタビューを行ったりと、ゲーム好きならば充分に楽しめるものに仕上がっていると云えるでしょう。
番組のメインは有野の挑戦と云う激ムズゲーを攻略する部分にあり、ファミコン世代の方にはお馴染みの作品群に郷愁感をくすぐられること頻りです。
しかしDVDには以下の7本しか収録されていません。
●スターフォース
●スーパーマリオブラザーズ2
●アトランチスの謎
●魔界村
●トランスフォーマーコンボイの謎(TV未収録)
●プリンスオブペルシャ
●スーパーマリオブラザーズ3
これはちょっと少ないなあ。他にもファミコンジャンプや風雲たけし城、コナミワイワイワールドなど見ていて面白いゲームが放映されていたのですけどねえ。
DVD-BOXとは云い条、2枚組で構成されており中途半端な感も募ります。また開発者へのインタビューは一切収録されていません。ゲームスタジオの遠藤雅伸さんやチュンソフトの中村光一さん、ダービースタリオンの薗部さんなど興味をそそられる話も多かっただけに残念です。
新規の客を開拓すると云うよりはファンに向けたアイテムだと思われるので、今回のような構成には怪訝を提供させられます。
有野さんは芸能界でゲーム好きとして有名なのだそうですが、実際のところ一般的なライトユーザーの域を出ていませんね。それはゲームの腕前やインタビューでのトンチンカンな内容からも知る事が出来ます。
失礼ながらスタッフの方たちからもゲームへの深い眼差しは感じられません。
逆に云えばこの程度だからこそ、私の妻を例とした大勢の一般的なファミコン世代に阿世出来ているとも取れる訳です。これは悪い事とは云えませんし至極最もな選択だと思われます。
私は今回の中途半端な内容に不満足を買っていたのですが、飽かず鑑賞して喜んでいる妻を見ると、自身の感想はマニア寄りの狭い料簡から生じているのかも知れないなと勉強させられます。
未見の方には是非ともお薦めしたい番組でありDVDとなっているのは間違いのないところです。
実際はかなり面白い内容となっています。魔界村を4面クリアするのに10時間近くかかったり、スーパーマリオ2の一場面の為にホワイトボードを使ってスタッフと研究して見たりと、涙ぐましい努力に知らず応援している自分さえ発見出来るほどです。
皆様も新年の贈り物として細君や彼女にプレゼントしてみてはいかがでしょうか?
2006.01.06
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