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High-Res(ハイレゾ)音源を色々聴いてみました

家のデスクをアップデートするのにあわせてHigh-Res(ハイレゾ)に対応しているオーディオインターフェースを購入したので、レコチョクでハイレゾ版の曲を購入したり、amazon musicの音源を聴いたりしています。

正直、ハイレゾとそれまでの圧縮音源との違いが分からないものもあるし、「全然違う!」と思うものもあります。その違いはなんだろうなと色々考えてみて、こういう可能性があるかなと思ったので、noteにしてみました。全く外していることもあると思いますが、まあ個人の感想ということで許してください。

ハイレゾと圧縮音源との違いがわからないもの

ハイレゾと圧縮音源との違いが分からないものの共通点を探ると、そもそもの録音時点での音質の影響が大きいのかな、というところにたどり着きました。古いロックなど、マスターテープ?の音質があまりよろしくなくて、圧縮にしようがハイレゾにしようが結局変わらないどころか、ハイレゾにしてしまったが故に、元の録音の音質の悪さがさらにわかってしまうようなものもあるように思いました。割と最近の録音のものでも、ボーカルトラックにピッチやリズムの補正をかなり大胆にかけているだろうと思われるものについては、やはりあまり差を感じず平板な感じに聴こえました。

テレビでハイビジョンが出てきた時に、アップにすると毛穴まで見えるから肌がきれいでないと辛い、みたいな話がありましたが、ハイレゾでも同じように思います。つまり、最初の録音時点でピッチもリズムもしっかりしていて後工程でいじらなければ、非常にクリアな音を再現することができるということかなと思いました。ハイレゾにすることで、出音の質の高さが本当に大切になっているのだと思いました。

ハイレゾと圧縮音源の違いが感じられるもの

そして、ハイレゾと圧縮音源の違いが感じられるものについても、いくつかパターンがあると思いました。ひとつは、ハイレゾなら再現できる/圧縮では再現できないという部分の取り扱いが違うのではないか、ということです。ハイレゾなら再現できる、という表現を狙って制作された楽曲もあるんだろうと思いますし、そこから、圧縮では再現しない部分をバッサリと切ってしまうというようなこともあるのかなと感じます。

そしてもうひとつは、ハイレゾ版は、ハイレゾっぽく聴こえる(音の分離がよく、それぞれの定位がはっきりしているように聴こえる)ようにミックスしている場合もあるのではないか、ということです。ハイレゾのプラシーボ効果といいいますかなんというか。でもまあ、自分にはいい音に聴こえているので、そこの実際のところを追求しなくて良いように思います。

いずれにしても、自分の耳が聴き分けられるというということではなくて、ミックスが違うということになると思います。

自分が感じるハイレゾっぽさ

でまあ、よりいい音、好きな音で聴こえてれば結局のところなんでも良いのですが、それでも自分の感じるハイレゾっぽさ、ということを言葉にしてみたいと思います。

よく言われることですが、空気感が伝わるというのはわかる気がします。
もう少しブレークダウンすると、ボーカルの場合、発音する際の唇の動きや破裂音の時の吐き出される空気の量、口の乾き状態がわかるような、そんな感じです。若干気持ち悪いですね。
ドラムとか打楽器の場合は、どれくらい残響が自然に残るか、というところかなと思います。ハイレゾのほうが余韻を感じられます。
また、EDM系の曲の場合は、隠し味のような様々な装飾的な音が粒立って聴こえるかどうか、というところかなと思います。エフェクトの効果がわかるというか。

結局のところ、いろいろな音が混ざらず独立して聴こえるから、位置や距離感がわかりつつ、それぞれの音の再現性が高いから、その場の空気まで感じられているように思うのだと思います。

ただ、音が混ざり合って溶け合うような効果を狙った音源の場合、これは逆効果になるようにも思いました。混ざることで音圧が上がると思うのですが、それぞれが独立することで音圧が下がり迫力に欠くようなものもありました。思わずボリュームを上げて記憶の音に近づけたりしました。

The Beach BoysのPet Soundsにオリジナル・モノラルのハイレゾ(それも24bit / 192kHz!)がありましたが、ちょっとよくわかりませんでした。自転車ベルの音が少しクリア?になった?

好きで心地よい音がいい音

そんなわけで、自分にとっての結論は、自分が好きで心地よい音であればなんでもいい、ということになりました。

ものすごく精緻に作った曲はハイレゾでできるだけ再現した方が色々な思いを受け取ることができるような気がしますし、Wall of Soundsはやはりレコードでモノラルで聴く方が心地よいのだろうと思います。

様々な音源にあわせてそれらを再現したくなるから、オーディオの沼は深く大変なんだと思いました。




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