幸せと家電

引っ越しをして早3ヶ月と少し。
引っ越しのとき、思いっきり断捨離をすることにした。
親の仇のように捨てた。
思い出は何もかも廃品回収のトラックにぶん投げられ、
そこそこお金がかかった。

思い出の処分にも金がいるということを
ATMでお金を下ろしながらため息をついた。

新しい部屋は思いの外広く、
そんなに捨てなくてもよかったのでは、という後悔は
新しく買ったゴミ箱に捨てて蓋をした。

捨てる神あれば拾う神ありとはよく言いますが、
拾う神はいつのまにかAmazonの神になり、
少しずつ家具家電が増えてきた。

しかし、今まで家具家電に頼らない生活をしてきたせいか、
生活は便利になり、出費と幸せの量は比例するのだなと思った。

今の時代は何でも安くなった。
なぜ、昔バンドをやっていてお金が無かった時代に
こうなっていなかったのだろう。

当時は生活に余裕がなかったので、
いい生活をしようという発想がなかった。
けど日々を精一杯生きているだけで楽しかった。
何も不安がなかった。辛かったけど幸せだった。

バンドで生活したいとか、そんな夢もなくなってしまった今
幸せとは何かとよく考える。
おそらく死ぬまでわからないような気もするが、
とりあえずは幸せは家具、家電によって少し増えることはわかった。

今日は家にソファーが届いた。
さっそく横になり、これはクッションも必要だな、、と
その場でAmazonをポチっとして
これでいいのだ、とりあえずは幸せだから。

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