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music 『光のフィルム』

『光のフィルム』白いベランダ

高校生の時にサンクラでゆうやさんの曲がたまたま流れてきて、そこから白いベランダを知った

ゆうやさんのアカウントにはたくさんの曲が挙がっていて、毎日たくさん聞いていたけど、ある日全部消えていた。直接ご本人に聞いてみたら定期的に消してしまうらしく、もう聞けないんだと思うと本当に悲しかったけど、大好きだった曲のフレーズは今でも歌える(聞き取りベースだから漢字とか違うかもしれない)

「終電は静脈によく似てる、青白い光に満たされた車内からよそ行く街を見てる僕ら」とか

「何か甘いものを食べながら熱いお茶を飲みたいな、あの原子力発電機によじ登り風車の並ぶ丘を見ながら」とか

「君は光としてフィルムに焼き付いています」とか、、、
そう、今でも口ずさめるほど大好きな曲、『光のフィルム』が正式にリリースされた!嬉しい

(余談だけど、この曲消え事件で、インターネットにある曲はずっと聴けるとは限らないんだという当たり前のことに気づき、出来るものはダウンロードしたり、ある日消えてしまってもまた探し出せるようにこうやってノートの記事に好きな曲を全部メモしたりするようになった)

こういう経緯で特にこの曲が好きなわけだけど、白いベランダが奏でる多くの曲は、カサカサになった心を撫でてくれる空間であり、素晴らしい

どの曲について書いたかは忘れてしまったのだけど(『君を起こして』かな?)、昔に気持ちを書き起こした文章が以下

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さとこさんの声はとても安定していて曲の雰囲気とマッチしている。心を優しくおおらかに包み込んでくれる感じ。無上の安心感を与えてくれて、「安らぎ」という言葉がぴったり。心がスーーッと撫でられて落ち着く。
一方でゆうやさんの声は良い意味で不安定で(技術ではなく、雰囲気や質感)、それがとてもリアルで、心にひしひしと届く。でもズケズケ踏み込んでくるんじゃなくて、繊細に、心の傷や痛みの機微な部分に触れてくる感じ。でもそれに不快感や違和感は全くなくて、むしろ心地よい、さとこさんの声から与えられるのとはまた違う種類の安心をくれる。気付いたら心のすぐ隣にいて、一緒に体育座りしてくれている感じ、、。
そして、それらが合わさり、本当にいいバランスを生んでいる。さとこさんの穏やかな安定感が、日常的な曲をどこか「本当に存在するのかな、してほしいな」と思うほど美しい世界に完璧に仕上げて、でもゆうやさんの持つリアルさがその世界を私たちの日常に繋いでくれている感じ。日常が非日常で、でもやっぱり日常だ、という感じ、、、。すごい!

ばばみお

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