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どうしようもない夜。


東京の夜は明るかった。
久しぶりすぎて外国みたいだった。

夜が長いと時々、人間がどうしようもなく
無力であることを感じて悲しくなる時がある。 

私はそんな夜のことを、
「どうしようもない夜」と呼ぶ。

そしてそんな長い夜が明けるまで。
どうしようもない自分を
抱きしめられるような術がほしい。

術を持っていない自分は
朝を待つことしかできないから
目を閉じてみる。

朝が来たらそれなりに
それなりに生きることができるはず。

私は器用に生きられない。
とてもとても不器用に滑稽に
いつも走って生きている。

たくさん転ぶし、途中で迷子になる。

その度に周りの人に助けてもらって
救ってもらって、
なんとか生きているのだと思う。

そんなポンコツな自分でも良いよねと思える夜と、
そう思えない夜があって。

どうしようもない夜が来る時
そんな自分じゃダメだと責めてしまう。

今日は多分そんな夜だ。
こんな夜は不意にやってくるから厄介だ。 

そんな厄介な夜には
今の私は寝ることしかできない。

朝が来たら。
それなりに生きることができるはず。

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#寝ますよ #それなら昼に寝ないで
#朝好きだよ #でも夜も好き
#いつかエッセイ書きたいな 
#朝になったら平気なんだよね  #おやすみ

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