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【俺プロ挑戦記】俺プロにガチで取り組むメリット

「俺プロ」を額面通りweb上の馬券予想コンテストとしてだけ見て、
称号や賞金のために取り組むことも、一つの楽しみ方だとは思います。
ただ私は、それ以外にも意味やメリットを見出しており、だからこそ熱を持って取り組んでいます。
本稿ではそのあたりを紹介したいと思います。

メリット1.実馬券の収支が改善する

俺プロは無料で参加できます。
そして投稿した通りの馬券を実際に購入しているかどうかは問われないしそもそも誰にもわかりません。
言ってみれば、エア馬券コンテストにすぎません。
しかし取り組みようによっては、お金を出して買う実際の馬券収支が改善する、という効果があると思います。

1-1.予算が固定される

多くの競馬ファンにとって生涯収支や年間収支をプラスにすることは至難の業です。
それどころか月間や週間、一日単位でさえ簡単なことではありません。
理由はいろいろありますが、大きな要因の1つに、「予算を固定しないから」があると思います。
「万馬券を当てた」「大金ぶちこんで当てた」と得意顔をしてみても、
他のレースでそれ以上のお金を使っていれば、収支はマイナスです。
         
難しい馬券を当てる慧眼も、大きく張る度胸も、
「単位期間内における限られた予算の中でそれを実現する」からこそ価値があるのです。のべつ幕なし、のんべんだらり、無計画にお金を垂れ流す中でたまたまそういう当たりがあったとて、
「それが何なのさ」ということに過ぎません。

俺プロでは週○万円以上の予想を登録するとランキングに参加できる、という最低購入額の規定があります(5段以下までは週5万円、6段以上は週10万円)。
この設定は絶妙で、最低購入額と言いながら、それ以上の額を張るメリットがあまりないので、結果的に最低購入額で止めておくことが得になるのです。(最低購入額の時点でプラスが確定していたら、下手に追加購入して外れて回収率が下がるよりも、浮いた時点で止めておいたほうが確実に段位ポイントが稼げるため)

従ってそれを週の競馬予算にそのまま置き換えれば馬券予算を固定することができます。(5万、10万も使えない場合は半分、1/10など、自分のお財布にあわせて縮小・換算する) 

・いくら払戻を受けたらプラスになるかが明確になる

予算が固定されて何が一番良いかというと、払戻金が予算を超えた時点でプラス収支が確定するということです。
文字にすると当たり前すぎてバカみたいですが、ほとんどの競馬ファンは、これができません。
目の前のレースを都度予想していって、気が向いたら買うということを繰り返すだけであって、予め1日の予算を決めてある人は少ないです。
だから途中でどれだけ当てても、その時点でプラスが確定することはないのです。

・勝ち分を溶かさなくなる

「予算=いくら負けても良いか」という意味だと思っている人もいて、こういう人は当てたら当てただけ、予定になかったレース/買い目を買い足す行動をとります。
つまり、当てた端から、利益をまた捨てていくということです。こんなことをしていては、たまたまその日に勝つことはあっても、長い目で見て勝てるわけがありません。

辛辣に言っていますが、これは他人様を誹謗中傷しているのではなく、
ちょっと前までの私自身がその代表格でした。
  
俺プロで昇段・昇格を目指す場合、せっかく浮いた分はもったいなくて溶かせなくなります。なので「途中まで浮いてたのに調子に乗って余計なレースを買って勝ち分を溶かす」ことが減ります。
そのぶんだけ、月、年といった長い単位で見たときの収支に好影響があります。


1-2.レースや馬を厳選するようになる


予算を固定する=制限することによって、「どのレース/馬を買うか」をしっかり選ぶようになります(そうせざるを得なくなる)。

・「当たる」と「儲かる」を分けられるようになる
 
言い古された話ですが、元本が同じなら、10点均等買いで100倍を当てるのと、1点買いで10倍を当てるのは同じ儲けです。同様に、100点買いで300倍を当てるより、1点買いで5倍を当てるほうが儲けは大きいです。昨今では「合成オッズ」という言葉も市民権を獲得しつつあります。
俺プロ=回収率を競う戦いで上位に入る、を基準に考えると、
「何倍の馬券が当たるか」よりも「結局いくら儲かるか」に関心が向くようになります。
なので、
「たとえ当たりそうでも、買おうとしている目の合成オッズが低いレースは買わない」「本命に自信があるときは3連系で広げすぎて合成オッズを低くするくらいなら単複や馬連で買う」といった行動が増えます。それにより収支の改善が見込めます。

・「買いたい」と「買うべき」を分けられるようになる
           
例えば先日の2023.01.28(土)小倉03R。私は07ワンエルメスに目をつけていました。
この馬が4走前に走った2021.10.24(日)阪神08Rなでしこ賞は、
重賞勝ち馬のリメイクなど、後の活躍馬を多数輩出している出世レース。
私はこういう「(隠れた)出世レース」の出身馬を狙い撃つのが得意です。
         
そこで0.9差7着に駆けた本馬は、本来は裏開催の1勝クラスなど走っている馬ではありません。ところがその後、転厩・長期休養・大きな出遅れと色々あってまだこんなところにいる。 
過去の私ならば問答無用にこの馬から馬券を買っているところです。

ただ結局私はこの日、この馬を・というよりこのレース自体、馬券購入を見送りました。そして07ワンエルメスは5着。私の選択は正解となりました。

見送った理由は、大和田厩舎の西日本での成績がとても悪いこと、そして本馬自身、転厩後は強い攻めがなく、今回も滞在で中1週のローテで中間に時計を一本も出していないことから、総合的に見て2歳時のなでしこ賞のパフォーマンスは出せないと判断したためです。

俺プロは3場開催ならば週72レースの中から10鞍を選ぶことになります。
私は今年から、
「俺プロに投票した通りに実馬券を買う」
「俺プロに投票しなかったレースは実馬券でも買わない」
をマイルールにしています。
そのため「買いたい」と思ったレースや馬でも上述の通り冷静に
見つめ直して「買うべき」と思えなければ、見送ります。
もちろん見送って後悔する結果もありますが、長い目でトータルを考えればこうした堅実な判断が収支に好影響を及ぼすはずです。


 

メリット2.人の本能的な喜びに通じる


   
人間は目標を持つことによって、脳に快楽物質ドーパミンが分泌されると言われています。
俺プロに真剣に取り組むことはいろいろな形で目標を持つことにつながり、
人としての本能的な喜びや幸せを呼び起こす効果があるのではと私は思っています。  

2-1.積み上げる楽しさ


・「今日勝った/負けた」を超えた時間軸を持てる
          
たとえば「級位/段位を上げる」という目標は数週間、数か月をかけて追いかけるものです。
また、首尾よく最強位まで上がることができたとして、「最強位バトル」でプロデビューを目指す取り組みは、毎月の戦いという意味では1か月という時間軸の目標ですし、いつ叶うかわからない(というより叶わない可能性が高い)という意味ではかなり長期の目標となります。    

こうした目標を持つことにより、
「その日の勝ち」は単なる一過性の出来事以上の意味を持ち、
「その日の負け」は次に向けた振返り・向上の材料が詰まった出来事になります。

・目標に一歩ずつ近づくための試行錯誤

目標を持つことによって、勝った日も負けた日も「もっと目標に近づくためにはどうすればよかったか」を振返り、それを生かして後日もっと良い結果を上げられたりすると、単にその日勝った喜びだけでなく、目標に向けて前進している喜びも得ることができます。           
また平日の間も、「今週も競馬楽しみだなあ」だけでなく「振返りで考えたあのことを早く試してみたい」という待ち遠しさが加わり、ますます週末の競馬を楽しむことができます。


2-2.競い合う楽しさ


・順位がつくことの面白さ

私は子供の頃のかけっこに始まり、テスト勉強や受験戦争、
或いは採点ランキング型の通信カラオケ、オンラインゲーム、
そして仕事での営業成績など、
順位がつくものは割と何でも燃えるし、楽しむタイプです。
そんな私にとって、大好きな競馬で、何かしらの順位を競える楽しみ方があるというのは燃えて当然といえるものです。

・「同じ物差しを持つ仲間」がいることの幸せ

私は競馬という趣味の良さは「多様な楽しみ方ができること」だと思っています。
「競馬のどんな部分がどのくらい好き」であっても、そこに優劣はなく、
「競馬が好き」という共通点さえあれば、人と親交を深めるキッカケにすることができます。

ただその多様性ゆえに、
「同じようなことを、同じように感じながら楽しんでいる競馬ファン」と出会うことは、案外難しいとも思います。
その点において、俺プロのランキングに毎週参加して級位/段位を上げようとしている人たちは、「そういうことが楽しいと思える」という共通点を持っているわけで、顔や本名は知らなくても、私にとっては競馬仲間(だと勝手に思ってる相手)なのです。 
実社会(?)では案外見つけにくい、
「同じようなことを、同じように感じながら楽しんでいる競馬ファン」をみつけた喜びがあります。


2-3.学び成長する楽しさ


・自身を顧みる

私は競馬という趣味の良さは「極めつくすことができないこと」でもあると思っています。
長くやっていても、プロであっても、極めつくすことができない。そこが面白い。予想や馬券において、どんなに達人と言われる人でも常に学び続ける一人でしかない。そのために当たったレースも外れたレースもプロセスと結果を振り返って次につなげようとする。そうやって自分の馬券力を向上させていくことは、それじたいが楽しさを持っています。
俺プロという目標があることによって、その振返りのプロセスが生まれやすくなるのです。

・他者から学ぶ

また、俺プロは他の人の買い目や資金配分を見ることができます。
自分よりも良い結果を残し(続け)ている人のやり方を見ることで、
それを参考にして学ぶことができます。
たとえば、
私はめったに連勝式の一点勝負というのはしないほうですが、高回収率を継続的に叩き出している人たちの中には一定数、それをやっている人がいることがわかってきました。特に3連系での一点勝負を常としている人などは、私にとっては驚きでしかありませんでした。そういう方法で勝っている人もいると知れたことは新たな発見であり学習でした。

まだそれを取り入れるには至っていませんが、
今後、最強位バトルの月間2位以内を目指すうえでは、今までの自分の常識にはなかったような買い方を取り入れるチャレンジもすることになると思います。そうすることで馬券力が向上すれば、それはまた大きな喜びになることでしょう。 


ただしメリット享受には条件がある

ここまで2つの大きなメリットについて述べてきましたが、それを享受するには条件があると私は考えています。
 

3-1.「エア馬券」にしないこと


1点目は「俺プロに投票する買い目が、エアでないこと」です。

実馬券の収支が改善することも、目標を持ってドーパミンが出ることも、
俺プロの投票がエア馬券では威力は半減以下だと私は考えます。

なので私は常々、俺プロに投票した目は絶対に同じ目を買うことにしてきました。(金額は投票と同じではなく昨年は1/10、今年は1/2ですが)

そして今年からは、俺プロに投票しなかった馬券は(別途動かしている「煉獄コロガシ」以外は)買わない。ということも決めました。「勝負2倍」のレースは実際に2倍買うことにもしました。
俺プロと実馬券、収支は運命共同体。そうすることで本稿で述べてきたメリットを最大限に享受する腹積もりです。

エア馬券なら人はどれだけでも勇敢にも大胆にもなることができますが、
実際のお金を賭ける=そのお金が無くなるかもしれないというプレッシャーがある中で、同じように買えるかというと、そうはいかないものです。
その恐れと向き合った中で紡ぎだした馬券予想でないと、磨かれるものも磨かれません。

エア馬券なら大穴を狙うことができても、実際のお金を使うとなると守りに入ったり、或いは逆に実際のお金を投じるからこそ欲をかいて穴をねらいすぎてしまったり。
人間の心は弱いのです。

「予想は当たっていたから、実際に買っておけばよかった」と言う人がいますが、それはエアだから当たったのであって、そういう人に限って、たとえ100円でも、実際のお金を賭けていたら同じ目を買い切れないものです。
         

3-2.目標をごまかさないこと

「最強位を目指す」「プロデビューを目指す」
私はこれをtwitterでつぶやいたり、noteに書いたり、リアルの近しい人に公言しながら進めてきました。
そうすることで退路を断つ=自分をごまかさなくなる。
だから真剣に厳選したり振り返ったり学んだりして実馬券の収支も向上し、目標を持つことのドーパミン効果も得られるわけです。
たとえ1人でもいいので、誰かに目標を公言して取り組むことをお勧めします。


以上です。
「俺プロ」に参加している人や参加しようと思っている人にとって少しでも参考になれば幸いです。

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