夏の終わりの音楽祭
今月いっぱいでアパートを引き払い、娘が帰ってくる。
何か大きな変化があったわけではないが、彼女の中では区切りなのかも知れない。「稲刈りの前にしようか、後にしようか」と言っていたのが、前にしたようだ。
去年の稲刈りの後、秋の終わりころにアパート暮らしを始めて、1年足らずでまた戻る。あわただしい人だ(笑)。お金も時間も労力もかかったろうに。自分でお金を稼げるようになり、その自由さは加速しているように見える。
それが彼女らしくて安心してもいる。相変わらず走ってるなぁと。
(ちなみに、ピリカさんの個性学鑑定では、娘はチーターなのだ。目的が出来たら猛ダッシュ。走りながら考えるひと。
私は黒ヒョウなので、どこか気が合う。そしてできる限り応援したいと思う&かわいくてしゃーない!)
そんな相棒と、先日、「川っぺり音楽祭」というのに行った。
日が暮れる頃から始まる、ワクワクするやつだ。
広い河川敷のエリアにステージがあり、広場は木陰も多く、地元飲食店のキッチンカーが何台も停まっていて、観客はちらほらと集まっている。
ここには前々日に娘からの誘いがあったのだ。
娘は、夜はあまり出られないだろうからとダメ元だったらしく、「行くぞー」と即返事したら、びっくりしていた。
娘の高校・大学時代のバンドの後輩が、出演するという。名前はよく聞いていた。トランペットのひとだったかな(挨拶してくれたのに楽器を憶えていない(;^_^A
20年近く続く市民のビッグバンドで、今回はそこにサポートで参加しているという。
ロマンスグレイのトロンボーンから、中学生のキーボードまで、年齢層が広い19人の編成だった。
まずはジャズになじみがない人も知っている、ミッションインポッシブルのテーマ曲。それから「ルパン三世」のエンディングテーマ。
日が暮れていく川べりは涼しい風が吹いてきて、このエンディングテーマがぴったりだった。
ステージの灯りや、公園に埋めてあるフットライトの光が鮮やかになってくるころ、ジャズのナンバーに移る。
タイトルは娘が教えてくれたが、よく知らない(あちゃー)
でもどこかで、聞いたことがあるものばかりだった。
知らなくても、体が揺れる。リズムをとる。
なにしろビッグバンドの迫力とリズムがよかった。
息遣いが伝わるライブはいいなーと改めて感じる。
しかも自然の中で。
ステージの入れ替わりの時間に、キッチンカーで地元食材を使ったホットサンドを買う。
ビッグバンドや、吹奏楽部、カルテットなど、大人数の出演が続くので、交代には時間がかかるのだが、その間には、公園入り口近くの「サブステージ」でいくつかのグループが演奏を披露している。
一人から数人の編成で、大人しめの感じだなーと思っていたが、これからがんばって舞台に立つぞー!的な、新人さんたちらしかった。
聴衆もまばらで、応援している人たちが熱心に聞いては拍手を送っていた。
ステージ終盤には、歌手を招いてのカルテットの演奏だった。
するすると伸びる綺麗な歌声で、おしゃれに「Summer Time」を歌っていたと思ったら、ご年配のお客様のためにと、ザ・ピーナッツの「ウナセラディ東京」を歌ったりして、うわ、なんか懐かしいと言うか聞き覚えがあるというか、これを知ってる私ってご年配なんだわーと思いながら、一緒に口ずさんでいた。
この日は、娘は昼間に引越し荷物の一部を家に運び、そのまま一緒に出掛けて、帰ったら家に泊まる、という予定だったので、帰り時間にも制約がなく、のんびりとドライブができた。
夜のドライブってなんでこう楽しくてワクワクするんだろう。
雨が降っている区間もあったりして、夏ももうすぐ終わるなぁという寂しさを感じ・・・なかった、私は夏が終わるのは嬉しいだけだから(^^)v