TUNAN & TOKAMACHI driving , 2023 march.
久しぶりに津南に行く用事があったので、津南と十日町市に寄って、自分の過去作のロケ地を巡って来た。
まずは、十日町の「にし乃」で、腹ごしらえ。
「彼」のロケ地で、いつもカメラマンが沢山いる十日町市「星峠の棚田」は、まだ雪に埋もれていた。
「十日町市ロケ応援団」のおかげで、撮影することができた。
初めて撮影のためスタッフをここに連れて行った時は、余りの絶景に、一同絶句して、しばらく時間が止まってしまった。
「日が暮れるので、撮影始めましょう」
と、スタッフを急かしたのを覚えている。
同じく「彼」のロケ地、十日町市の「美人林」も、雪の中だった。
ここでは、夜間撮影なので、ブナ林の中で、大きな照明を使ったのに、感動した。
「彼」のクライマックスで登場する津南の「中子の池」は、氷の中だった。 ロケハンで、このロケ地を発見した時は、狂気乱舞した。
偶然通りかかった農家の方が、いい撮影ポイントを教えてくれた。
津南村役場に問い合わせたら、桜の開花は、四月中旬らしい。
「田吾作どんのいる村」のロケ地、「竜ヶ窪」も、
両作で使った津南の「樽田の森」も、
雪のため道が閉鎖されて、行きつくことが出来なかった。
至るところ、通行止めだらけで、何度も雪の農道を、行ったり来たりした。
帰りも、津南の「とみざわ」で、お蕎麦。
撮影監督の故・寺田緑郎氏が、いつも美味しそうに食事していたのを、懐かしく思い出す。
蕗のとうの天ぷらに、津南の遅い春の訪れを感じた旅でした。
( 2023.3.26.記 )
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