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バクゼン
2021年7月1日 11:30
さだまさし「まほろば」をよく口ずさむ。鼻歌で歌うには、暗い重い寂しい切ない曲だと思う。歌詞は、どうやら先行き不安なカップルが奈良公園の飛火野~春日の森あたりを散策している様子だ。「ゆらゆらと影ばかりなずむ夕暮れ」どきに。うっそうとした森の馬酔木の茂りに、心もふらふらと迷うさまがさだまさし特有の選び抜いた言葉でつづられる。「君を捨てるか 僕が消えるか いっそ二人で落ちようか」希