見出し画像

電動キックボードが免許不要になる

皆さんご存じでしょうか。
今度の7月1日から、条件を満たせば公道で電動キックボードを免許不要で走ることがOKになります。
(現在は都内等のシェアサービスで実証実験中)

現在流通している免許が必要な電動キックボードが7/1以降に免許不要になるわけではなく、ちゃんと今回の法改正に適合した製品を買わなければいけませんが、それでも大きな変化であるのは間違いありません。

16歳以上、車道は時速20キロ以下、歩道は時速6キロ以下で、ヘルメットは義務ではない努力目標なので、近所の買い物やちょっとした用事、勤務先での近距離の移動などには非常に適していると思います。

私はこのルール改正は基本的に歓迎で、より便利になる方向であれば自分も電動キックボードを買ってみたいと思っています。


でももちろん一番怖いのは事故ですよね。
電動キックボードの話題になると、街中での暴走や、車輪が小さいことによる転倒の危険性が必ずと言っていいくらい話題になります。

交通量の多い車道の脇や歩行者や子供の多い道では自転車以上に気をつけて走らなければいけないですが、安全に気をつけるという意味ではどんな乗り物でも同じです。

今回は、普段自転車で長距離を乗り車も定期的に運転する私が、自分が経験した事故に会いやすいと感じる状況についてお伝えしたいと思います。


① とにかく逆走はダメ、絶対。


車の免許を持っていない子供、学生や、ペーパードライバーとおぼしき大人や高齢者が、自転車で車道の右側を逆走しているのをよく見かけます。

あれって、ほんの短い区間なら大丈夫と思ってついやってしまうんだろうなと思いますし、車の通行がなければとりあえず問題は発生しません。

しかし車を運転する人なら全員同意していただけると思いますが、逆走は本当に危険なので、やったことがある人はいますぐやめたほうがいいです。
特に子供を乗せて逆走するなんてありえません。

私はそんな逆走する人を見たらいつも心の中でこう思っています。
「マジで死ぬから今すぐやめろ」と。

自転車が車に向かってまっすぐ走っていくのはガードレールのない崖に直進しているのと同じですし、車に少しでも触れたら大変なことになるので、どうか今すぐやめてほしいです。


② 人は3つの注意を同時に払えない


これは科学的な話ではなく私の経験に基づいているので人により異なる可能性がありますが、過去に事故になりそうだった瞬間のことを思い出すと、ほとんどこれに当てはまります。

よくある事故のパターンとして、自分が交差点で右折を待っていて、直進車がいなくなったと思って右折したら、死角からバイクが直進してきてぶつかる、という「右直事故」があります。

この時注意を払うべきなのは、「自分が見るべき信号」「反対車線の車の流れ」「死角から来る直進車」の3つです。

慣れている道なら信号や反対車線の車の流れは予測できるので、一番危険な死角の直進車にフォーカスすればいいのですが、初めての場所などの場合は3つ同時に集中する必要があり、それが難しいのです。

例えば交差点で「信号」「対向車」「歩行者」の3つ同時に注意を払わなければいけないような場所はリスクが高いので、ゆっくり走る、周りを見渡すなど特に気をつけてほしいと思います。


③ 車から外は意外と見えない


いつも思うのですが、車の免許がない人に欠けている視点として、車の中から外がよく見えないことは結構あるよ、というものがあります。

もちろん運転者がちゃんと注意できる普通の状況ならいいんですが、夜の郊外、雨などの悪天候、道路の構造が明らかに悪い場所では、かなり注意レベルが下がります。

運転者には常に注意義務があるとはいえ、周囲の人々は運転者の視野が知らないうちに狭まっているかもしれないと考えておく必要があります。

特に歩行者や自転車は、万が一ぶつかったら必ず被害者になってしまうので、そんな危険な状況には近づかないに限ります。

徒歩や自転車で雨の中を移動する場合は、仮に車から見えなくても大丈夫なくらいの距離を取り、交通量の多い交差点はできるだけ通らない。
それくらいでちょうどいいと思います。


免許不要の電動キックボードのような新しい乗り物が導入される際、必ずルールの解釈や対応に関する混乱が発生し、おそらく事故も一時的に増えるので、メディアを通じてバッシングのようなことが起こるかもしれません。

変化に抗う人々は必ず一定数いるので、彼らに対して過度に配慮し変化を止めてしまうのではなく、それはそれとして耳を傾け改善しつつ、積極的に良さを理解していくほうが楽しいのではないでしょうか。

この新しいルールに適合した電動キックボードのデザインや値段がどのようになるかまだ分かりませんが(7~10万円くらい?)、そのうち手ごろな感じになってきたら買って乗ってみたいと思います。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?