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天丼が食べたくなるクリスマスイブ

男性ブランコのコントライブ『てんどん記』

今回、ほとんど前情報は出ていなかったに等しい。
浦井の枕もと』の中で台本の第1稿が上がってきた際に浦井さんが「これはちょっと凄い事になってますよ」「どういう反応を頂けるか楽しみ」と話していたが、浦井さんの反応から察するに、「今までとは一線を画している感じなのかな」と思っていた程度。
あの慌ただしい日々を駆け抜けながらの単独準備だったのだから、情報があまり出ずとも気にしない。ていうか、基本気にしないタイプの人間だけど。その分、早々に解禁されていたビジュアルなどで色々と想像する時間が楽しみだった。

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そして先ほど、夜公演を観て、帰路につきコンビニで買った小さなケーキを傍にこれを書いている(そんなにたくさん食べられないよ)

それにしても何度も観たくなる良いライブだったな…。 

これに尽きる。
「噛めば噛むほど味がでる」とはよく言ったものだが、「観れば観るほどまた観たくなる」ライブ…中毒性としては過去一番なのではないだろうか。スルメというよりは…おっとここは自重。
物語ひとつひとつは変わらず平井さんのテイストが随所に散りばめられているなぁと。加えて平井さんが演じる登場人物に関しては良い意味で色が強くなった様な気がする(理解していただけるのだろうかこの表現)
全体の世界観でいうと、浦井さんが仰っていたように、そして自分も感じたように、今までとは一線を画していたような気がする。観ながらこれはこういう事なのだろうという考察的な事はいくつか浮かんだけど、それは明日の公演をアーカイブで観ながら照らし合わせつつ、答え合わせしつつ、改めて書いていきたいと思う。

話が脱線するが、わたしがふとした時によく読む本(こういうのを愛読書というのであろうか)があるのだが、リチャード・バックの『イリュージョン』という作品。この作品、物語がふたつあるのだが、『退屈している救世主の冒険』と『悩める救世主の不思議な体験』という2タイトル存在する。因みにわたしの手元にあるのは前者だ。
飛行機乗りと救世主のお話なのだが、今でもたまに読むことがあるくらい好きな作品。今回の『てんどん記』、物語は違えどもその作品を読み終えた時のような不思議な感覚があった。ふわ〜っとした読後感…彼等のコントライブを観た後、きっとずっと、こんな気持ちを抱いてこれから先も劇場を後にするのだろうなという気が今からしている。
内容には触れないけど、自分の中で落語を感じる様なコントもあって、それが個人的には結構好きだった。他にも色々と話したいけれど、その書いたこと全てがネタバレになってしまいそうで嫌なのだ。

何度か男性ブランコのコントライブを観てきたが、こんな気持ちは初めてだ。この記事自体ものすごく慎重に書いている。まだ極力内容に触れたくないのだ。せめて明日、アーカイブを観る時までは。
Twitterにもチラと書いたのだが、公演を見たにもかかわらず、少しでも本編に触れたネタバレツイートを見たくないという謎の現象が自分の中で起きている。
これは昼公演も観に行けば良かったか…!?などと、今更なことを考えてしまったりガッツリ感想を書きたくてウズウズして落ち着かない。

これは困った、早く明日の配信アーカイブが観たくて仕方がない。
仕方がないし、それと、あと…あの…アレですよ、丸い…その〜…円盤化…とか…してくれない、かなぁ〜…!!

とか思っていたりもする。
オンラインで観られる方は絶対に観ておいた方がいい(観る方によっては、頭の上に「?」が浮かぶ方も居るかもしれないし、不思議な部分が拭いきれない事もあるかもしれない物語ではありますが)、そんな公演だと思います。
この一週間、お時間あるなら一度だけでも是非観て欲しい。オンラインだと何度も見直せてその間に色々見えてくる…そうするとまた観たくなって再生マークをクリックしていると思うから。

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