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恐竜元年:起

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その星は生きている星 小さく、青く、強く、か弱く 愛しい約束に抱かれ、優しい記憶を抱いて、 暗闇に眠る、美しい星……
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#シン・ユェズ

恐竜元年:終わりの物語

その星は生きている星 小さく、青く、強く、か弱く 愛しい約束に抱かれ、優しい記憶を抱いて、…

片桐継
4年前

恐竜元年:始まりの三日間の物語

01:アーシェント・タツマとシン・ユェズ荒野。天を覆う蒼穹と中央に鎮座する陽に焼かれ、土の…

片桐継
4年前
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恐竜元年:始まりの三日間の物語

04:ショウ・韻とシン・ユェズとタツマもう、日が暮れようとしていた。平凡で繰り返しであるか…

片桐継
4年前

恐竜元年:始まりの三日間の物語

07:タツマとユェズと棗(なつ)と蒔(まき)朝が来ている。聞こえてくる街の喧騒と瞼に降る陽の眩…

片桐継
4年前
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恐竜元年:始まりの三日間の物語

10:ユェズとタツマと棗(なつ)蒔(まき)曰く「朝っぱらから歓迎の宴会もちろん酒抜き」と称され…

片桐継
4年前

恐竜元年:始まりの三日間の物語

14:タツマとユェズ――誰? 薄明かりの中、誰かが自分を呼んだ気がする。タツマはふと目が覚…

片桐継
4年前

恐竜元年:始まりの三日間の物語

16:タツマとユェズと棗(なつ)と蒔(まき)「おはようございます」 今では慣れた朝の下宿の食堂に、ユェズとタツマは現れていた。他の者達はすでに出ているらしく、二列ある食卓の一つはきれいに片付いている。奥の厨房から湯の沸き立つ音と白い蒸気が見え、働いているのだろう棗(なつ)の居場所を教えていた。独りいた蒔(まき)はいつもの落ち着きがない動きで朝食に手をつけていて、二人を見つけるなり手を振り、頬張ったまま前に座れと合図。 「おはよう、蒔(まき)」 タツマが挨拶をするのと、蒔(まき

恐竜元年:始まりの三日間の物語

18:タツマとユェズとアトル皇子とショウ・韻二人の竜の厩はすでに宮廷の裏庭の隅に据えられて…

片桐継
4年前