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連想エッセイ「マンガ」(リレー#1)

先日、高校時代からの友人HAJIMEくんと久しぶりにZoomで長話した。
彼とは一緒にバンド組んだり、自主制作映画作ったり、音楽コミュニティを作ったり、ミニコミ誌作ったり、、一緒に青春を楽しんだ仲だ。

話の中で「昔みたいになんか一緒に作りたいね」なんて流れになり、いくつか挙がった候補に「リレー形式で文章を書く」というのがあった。

これは20代の頃に作っていたミニコミ誌で連載していたリレー小説「太陽はまだか?」を思い起こさせた。

複数人で回していたが、ミステリー小説風に始まったかと思えば、次は超能力バトルアクションになったり、「一方その頃〜」の書き出しでいきなり場面や登場人物が変わったり、官能小説風になったり、とにかく支離滅裂でドタバタ、、それがかえって面白かった。

その時覚えたのが、コラボによる化学反応。

1人では決して想像できない展開。単に人数が増えて足し算になるのではなく、掛け算的に面白さが倍増する。

、、、そんな話の流れがあって、コラボで何をやるかは最終的に僕の方で決めて良いというので、「リレー形式の連想エッセイ」とさせてもらうことにする。

次のルールで始めたいと思う。

  • 執筆者は、前回のエッセイ内容から連想したキーワードをテーマにして、note上でエッセイを書く

  • 最初に、どうしてそのキーワードを連想したのかを説明する

  • 最後に、次回の執筆者を指名する

  • 執筆者になりたい人は、次回の執筆者にコンタクトをとって依頼する

ということで、最初は僕とHAJIMEくんで回していこうと思うので、よろしく。

連想開始。。。そして

さて、前置きが長くなってしまったが、初回は何をテーマにするか?

しりとりだったら「しりとり」から始めて、りんご→ごりら、、などが定番だろう。

しかし、ここで「エッセイ」としてしまっては芸がない。そこから何か連想しよう。

エッセイの定義をあらためて調べてみると「自由な形式で、気軽に自分の意見などを述べた散文。随筆。随想。」

過去に読んで面白かったエッセイ本の作者は「吉本バナナ」「中島らも」「ヤマザキマリ」、、、

そういえば、エッセイって著者の少年・少女時代を思い出して、昔流行ったテレビ番組とか、よくやった遊びとか、そんな話が多いよなぁ、、

少年の頃といえば、僕はマンガが大好きで、よく読んでたなぁ、、今もだけど。笑

というわけで第一回目のエッセイは「マンガ」にさせてもらおうと思う。

今回のテーマは「マンガ」

さて。マンガ、、それも小学校の頃によく読んだマンガの話をしよう。
先に断っておくが、僕は団塊ジュニア世代なので、その時代といったら1980年代だ。
読んでくれている方の中には、まったくピンとこない方もいると思うが、そこはご了承願いたい。

僕の家は貧しくて、あまり新刊を買う余裕は無かったけど、時々父親が車で古本屋に連れて行ってくれて、時には全巻セットを買ってくれたりもした。
それに僕には3つ下の弟がいて、僕以上にマンガ好きだったから、家には多くのマンガが山積みにされていた。

小学生だった僕らは、表紙カバーの価値がわからず、単に邪魔なものだったので、結構すぐに外して無くして、あちこちにむき出しのマンガ単行本が散らばっていた光景を思い出す。

思い出すものをランダムに挙げると、、、
ドラえもん/怪物くん/忍者ハットリくん/パーマン/キャプテン翼/ダッシュ勝平/キン肉マン/リングにかけろ/ガッツ乱平/はしれ走/ゲームセンター嵐/プラレス三四郎/月とスッポン/飛んだカップル/Dr.スランプ/ウイングマン/ストップ!ひばりくん/闘将!拉麵男 、、、
などなどかな?

何か大事なものを抜かしている気がして、後で後悔するパターンかも。

あと外してならないのは手塚治虫先生の「火の鳥」。自宅にはなかったが、毎年新潟県のおばあちゃん家に遊びに行った際に、もう家を出た僕の叔父の部屋に並んでいて、夢中になって読んだものだ。
未来編とか、感情を持つロボットのロビタは、今のAI社会を言い当てている感じで、最近あらためて驚いている。さすがマンガの神様。

また、実は週刊少年ジャンプの熱心な読者で、小学校4年生くらいから高校一年くらいまで(6、7年?)、毎号欠かさず買って、弟と隅から隅まで読みあさっていた。
しかも全て捨てずに、押し入れの壁一面に取っておいたので場所をとって大変だったな。笑

いわゆるジャンプ黄金期と言われる時期で、先のリストの他にもジャンプ本誌で読んでいて好きだったのが、、

ハイスクール奇面組/キャッツアイ/シティハンター/北斗の拳/きまぐれオレンジロード/魔少年ビーティー/バオー来訪客/ジョジョの奇妙な冒険/ドラゴンボール/ろくでなしブルース/ついでにとんちんかん/男坂/聖闘士星矢/魁!男塾/ボギー・ザ・グレイト/こち亀/シェイプアップ乱/ブラックエンジェルズ、、

なんかかな?こちらも抜け漏れありそうで後で後悔しそうだけど。。

という感じで、まあ結構マンガを読んでいた。
どれも感想を述べたいが、キリがないので今回は3作品だけ、自分の人生に影響を与えた作品について思うところを書いてみようと思う。

「ダッシュ勝平」六田登

チビで純白パンティ好きの高校生、勝平が、バスケ部に入部。マネージャーのあかねちゃんに好かれるために天才的アホな運動神経を発揮しながら、次々と強豪校に勝利して行く学園スポーツラブコメディ。

一話目では小さいながらも5頭身くらいあった勝平が、どんどん小さく描写され、程なく2頭身に落ち着くのも面白い。アラレちゃんと同じパターンだ。

で、何が好きかというと、勝平のアホな言動・ギャグがすごく面白くて、先輩たちとのやりとりが本当に笑えた。
特に好きなのは、あかねちゃん。六田登の書くあかねちゃんはすごく可愛くて、僕も高校生になったらこんな青春があるかな?なんて憧れもした。

あと、ライバル校のコーチが何故か常にダースベイダーの格好をしていて、僕としては本家スターウォーズよりこちらの方が先だったから、スターウォーズの映画を観た時は嬉しかった。
僕のスターウォーズ好きはそこから始まったのかもしれない。

「キン肉マン」ゆでたまご

超人と呼ばれるものたちが活躍する世の中、ダメ超人だったキン肉マンが、いつしか超人オリンピックのトーナメント戦で戦う展開に。
テリーマンやラーメンマンやロビンマスク。ウォーズマンやブロッケンJrなど、すごく夢中になった。
特にバッファローマンやブラックホール、ザ・魔雲天とか悪魔超人が出てきてからはもっと熱中したし、サンシャインやアシュラマン、ネプチューンマンといった、次から次へと強者が出てくる展開に震えた。

時々ジャンプ誌面で超人募集というものがあり、一般読者が考えた超人を応募できた。
僕も2回ほど応募した記憶はあるけど、、残念ながら何マンだったかは思い出せない。
発表号では採用を祈りながらページを開いたなぁ、、もちろん採用されたことはないけど。

あと、もちろんガチャガチャでキン消し集めにも夢中だった。
そんな中、何が人生に影響を与えたかというと、絵が得意だった僕は、自由帳にキン肉マンの登場キャラクターをびっちり書いて持ち歩いていた。クラスメイトがそれを見て、「うまいなぁ、オレにもかいて!」「ボクも!」みたいにちょっとしたクラスのヒーローになれた。
それが僕がクリエイティブなこと(絵や音楽、文章)が好きになったきっかけだった気がする。

「リングにかけろ」車田正美

通称「リンかけ」。貧しく酒乱の義父のいる家を飛び出した竜児と姉の菊が、大都会東京でボクシングを通じて成長して行く熱血ボクシングマンガ。

これは父親に古本屋で全巻セットで買ってもらって弟と何度も繰り返して読んだものだ。
ジャンプを買うようになる前に読んでいたので、おそらく人生で初めて読んだバトル漫画だと思う、、ん、やっぱゲームセンター嵐かな?

何が人生に影響を与えたかというと、世の中の厳しい現実。。家を飛び出してたどり着いた東京は、貧しいものはさらに貧し、富めるものはさらに富みの厳しい世界。

それまで藤子不二雄先生のほのぼの系とかギャグ漫画しか読んでこなかった僕にとって、車田正美先生の表現するシリアスな世の中の仕組みは、少年の心にガツンと刻み込まれた。

特にボクシングの試合中に対戦相手から語られる「当たり屋」の話は衝撃的だった。貧しい家にお金を入れるため、父親の指示で自ら車に飛び込み、慰謝料を請求する。。ドライバーがそのまま逃げればまさに骨折り損。

それにしてもそんな長話を3分間のラウンド中にリング上でどうやって話しているの?後から考えると不思議だらけの熱いマンガだった。

そしてもう一つ影響を受けたのは、絵柄。先生の書く太眉の男子の絵柄が好きで、特に「風魔の小次郎」「男坂」に続く「聖闘士星矢」では、いろんなキャラを聖衣(クロス)と共に模写してたなぁ。
おかげで、今でも僕が何気に書く人物イラストはすごく車田正美先生タッチだ。

漫画家になりたいという夢を与えてくれた。

大学進学を決めた時に諦めてしまったけど。それと同時に音楽にのめり込んで今も楽しんでいるから、まぁいいか。

最後に

というわけで、3作品を紹介したが、本当はもう2作品くらい書きたかった。

「月とスッポン」(柳沢きみお)と「Dr. スランプ」(鳥山明)だ。

でもここまでを自分で読み返してみたら、流石にもう満腹だった。
自分でも満腹なのだから、他の方には苦痛になってないか?
いささか心配ではあるが、エッセイというのはこういうものなのかもしれない。

やはり自分の好きなもの・ことを書くというのはスラスラかけてとても楽しい。

また、次回、自分の番になったら何を連想するだろうか?
それはまだ誰にもわからない。

次回の執筆者は。。

次の執筆者は、ハイ、最初に宣言したように僕の高校時代からの友人HAJIMEくんで。ではよろしく!




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