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【分析】群馬クレインサンダーズ

2024/4/17現在、28勝25敗(勝率.528)で
B1 東地区 4位に位置しています。


◯ クラブ成績

[2024/4/17現在]
・平均得点数               79.6点 (11位)
・平均失点数               81.3点 (15位)
・フィールドゴール成功率 45.3% (7位)
・3ポイント成功率     33.0% (13位)
・フリースロー成功率        76.8% (6位)
・平均リバウンド数           34.6本 (23位)
・平均アシスト数               19.6本 (5位)
・平均ブロック数                  2.6本 (20位)
・平均スティール数     7.62本 (4位)

ここから読み取れる群馬クレインサンダーズの特徴は
次の通りです。

・得失点差がマイナスだが勝ち越している
・得点効率が改善された(12月と比べてシュート成功率が上昇)
・リバウンドが課題なのは変わらず
・スティール数が多いのも変わらず

直近5試合では、
主力2人を欠いての戦いを強いられ、
2勝3敗となっています。

勝利した信州ブレイブウォリアーズこそ
オーバータイム込みで85点以上の得点を取っているものの
敗れた3試合の平均得点は72点に留まっています。

失点に着目すると、
この5試合平均で88.2点を取られているので
特にディフェンス面での苦労がうかがえます。

上記スタッツ以外で注目すべきは、
フリースロー試投数が1試合平均18.5本(B1全体で6位)、
被ファウル数が19.8回(B1トップ!)であり、
ペイントアタックの積極性がここに表れています。


◯ 平均プレイタイムと平均得点

平均プレイタイム
1) # 4  トレイ・ジョーンズ       28:29
2) # 3  マイケル・パーカー         27:03 ※
3) # 25  ケーレブ・ターズスキー  25:49 ※
4) # 9    辻 直人                              25:26
5) # 50  ベン・ベンティル            24:19
6) # 1     コー・フィリッピン         22:51
7) # 8     八村 阿蓮                          20:47
8) # 16   並里 成                             20:01
9) # 14   菅原 暉                             11:49

※ # 3 パーカーと# 25 ターズスキーは
 3月最終戦(vs広島)で負傷して
 全治4週間の離脱となっています。

4月の5試合は、ビッグマンの穴を埋めるために
残りのメンバーでカバーし合っている状況です。

具体的には、
# 8 八村、# 11野本、外国籍選手のプレイタイムが
大いに増加しています。

特に、# 8 八村は
12月以来のスターティングとして起用されおり、
ここ5試合では
23~33分(平均28分18秒)とプレイタイムを延ばしています。

この5試合における
主力選手と日本人ビッグマンのプレイタイムは
以下の通りです。

# 50 ベン・ベンティル    35:24 ↑ (+11分)
# 4 トレイ・ジョーンズ   33:19 ↑ (+5分)
# 8 八村 阿蓮       28:18 ↑ (+7分)
# 9 辻 直人        25:31 →
# 1  コー・フィリッピン  23:20 →
# 11  野本  建吾      22:19 ↑ (+12分)
# 16  並里 成       19:30 →
# 14  菅原 暉       14:37 →

上記8名でローテートして
怪我で離脱している主力2名をカバーしています。

# 50 ベンティル、# 11 野本、# 8 八村のプレイタイムが
とりわけ大幅に増加していることが分かります。

個人のプレイタイムが増えることによる弊害は
① ファウルトラブル ② 疲労の蓄積 が挙げられます。

群馬側の立場で考えたときには、
コート上のプレイヤーたちのファウル数や疲労度には
今まで以上に気を配らなければならない状況です。


今季の平均得点
1) # 50   ベン・ベンティル             16.4
2) # 4    トレイ・ジョーンズ          16.2
3) # 25  ケーレブ・ターズスキー   11.8 ※
4) # 3    マイケル・パーカー           9.6 ※
5) # 9    辻 直人                             9.5
6) # 1    コー・フリッピン            8.3
7) # 16   並里 成                            6.3
8) # 8    八村 阿蓮                         5.7

プレイタイムと同様に、
直近5試合での平均得点を以下に示します。

# 50  ベン・ベンティル      25.2 ↑
# 4    トレイ・ジョーンズ   21.4 ↑
# 8    八村 阿蓮                  7.8 ↑
# 11   野本  建吾                    6.2 ↑
# 1     コー・フリッピン    5.8 ↓
# 14   菅原 暉                       4.0 ↑
# 9    辻 直人                     4.0 ↓
# 16   並里 成                    3.2 ↓

# 50 ベンティルが +9点、
# 4 ジョーンズが + 5点、
# 8 八村が +2点、
# 11 野本が+ 3点、
というように
# 50 ベンティルへの負荷が大きく増しています。

得点面において日本人ガードの不調が気になりますが、
ビッグマン不足によるペイントからのパス供給や
リバウンドに対する安心感が関係しているのでしょうか。

以前と比べて、得点源に偏りがあり、
対策が練りやすい傾向になっています。


◯ 注目プレイヤー

4/17のAWAY群馬戦に限っていえば
# 50 ベンティルと# 4 ジョーンズの2選手を
いかに抑えられるかが勝敗の鍵となります。

# 9 辻も今季は1試合平均10点を稼げてはいますが、
この5試合では平均 4.0点と振るっていません。
勢いに乗れば20~30点を取ることができるプレイヤーですし、
前回対戦のときレバンガ北海道はHOMEで
# 9 辻に27点を許し、敗戦していることに対して
もちろん注意を払う必要はあります。

したがって、
# 50 ベンティル、# 4 ジョーンズ、# 9 辻の得点が
今節の見どころであり、
この3名を注目プレイヤーとして挙げたいです。


# 50 ベン・ベンティル
29歳 206cm 107kg
リーグ登録国籍:ガーナ

・平均得点数 16.4点
 ・フィールドゴール成功率 45.3%
 ・3ポイント成功率 43.2%
 ・フリースロー成功率 73.9%
・平均リバウンド数 5.4本
・平均アシスト数 1.6本

3ポイントの試投数は1試合平均4.3本であり、
トップ〜左右45度を好む傾向にあります。
ピックアンドポップの結果を反映していると思われます。

直近5試合では
前述の通り、主力ビッグマン2名を欠いているので
プレイタイム、得点面での依存度が増しています。

直近5試合 ベンティルの主なスタッツ
4/06 vs信州   27点/11リバウンド    39:15出場
4/07 vs信州   27点/ 9リバウンド  37:08出場
4/10 vs宇都宮  28点/ 5リバウンド  31:27出場
4/13 vs千葉J   18点/ 6リバウンド  32:49出場
4/14 vs千葉J   26点/ 8リバウンド  34:19出場


# 9 辻 直人
34歳 185cm 82kg
・平均得点数 9.5点
 ・フィールドゴール成功率 38.3%
 ・3ポイント成功率 36.3%
 ・フリースロー成功率 83.1%
・平均リバウンド数 1.4本
・平均アシスト数 2.1本

4/17現在のショットチャートは以下の通りです。
左右コーナーの確率と3ポイント試投数が脅威です。

2024/4/17現在 
# 9 辻直人 ショットチャート

# 9辻のフィールドゴール試投数は
1試合平均 8.0本であり、
これはチーム全体として12.5%(1/8)を占める数値です。
# 50 ベンティル、# 4 ジョーンズに次ぐ値であり、
チームの攻撃の起点として期待を集めているのが分かります。


◯ 見どころ

レバンガ北海道が勝ちやすくなる条件としては
・ディフェンス面 → 失点数を80点以下に抑える
・リバウンドで優位に立つ
・# 50ベンティル、# 4 ジョーンズ、# 9 辻に仕事をさせない
・群馬クレインサンダーズのファウルトラブル
これら4点を挙げたいと思います。

主力選手を欠いて勝ち星が遠のく、という経験は
レバンガ北海道も痛いほど味わっているので
クラブチームの大変さは自分ごとのように分かりますが
相手の弱みを攻めるのは勝負事において
必要不可欠な要素なので
群馬クレインサンダーズのハッスルに敬意を払いつつも
今季対戦成績を1勝3敗に持ち込みたいですね。


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アウェイ5連戦の第1試合目です。
是非とも勝利をつかめるよう
引き続き、ブースター一丸となり
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文) アズマ・リュウセイ
写真) 民谷 健太郎

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