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【分析】 宇都宮ブレックス

2023/11/08の対戦以来の宇都宮ブレックス戦です。
4月にも土日のHOME節を残しており、
今日も含めてあと3回、対戦する機会が残っています。


■ 宇都宮ブレックスの近況

41試合を終え、34勝7敗(B1東地区1位) 勝率.829であり、
調子をどんどん上げているB1屈指のチームです。
特に、年が明けてからは14勝1敗(●1/20 琉球戦)で快進撃を続け、
現在なんと11連勝中です。

2024年の15試合では、
平均失点が68.1点であり、
80点以上取られたのは僅かに4試合のみです。
(しかも、いずれの4試合も勝利を収めています)

[2024/3/6現在 クラブ成績]
平均得点数  79.2点 (10位)
平均失点数  68.1点 (1位)★
フィールドゴール成功率  44.9% (7位)
3ポイント成功率      34.4% (6位)
フリースロー成功率    69.4% (19位)
平均リバウンド数  38.9本 (9位)
平均アシスト数   18.2本 (10位)
平均ブロック数   2.71本 (11位)
平均スティール数  6.49本 (14位)


ディフェンスの強さが勝率の安定化に
繋がっているのがよく分かるクラブ成績です。

攻撃面での特徴としては、
3ポイント試投数が三遠に次ぐ第2位です。(31.8本/1試合)
三遠・宇都宮・千葉が三強を占めていて、
2ポイントよりも3ポイントの得点を好むチームです。

ちなみに、試投数が少ないだけで
宇都宮の2ポイント決定率は55.0%であり、
B1では3位の位置にいます。
(シーホース三河 57.4%、三遠ネオフェニックス 55.2%に次ぐ)

リバウンドはトータルで見ると9位ですが、
ディフェンスリバウンドに注目すると
B1 4位の成績になっています。(27.3本/1試合)
(対するレバンガはB1 19位(25.4本/1試合)です。)

つまり、
宇都宮ブレックスの特徴は
・ディフェンスが非常に強力で
・リバウンドも手堅い
・2ポイントより3ポイントの試投数が多く
・2ポイント、3ポイントどちらの成功率も高く
・直近のGAMEの勝率も高い
ということになります。

唯一の欠点は、
フリースロー成功率 69.4%くらいでしょうか。

ペイントアタックの指標となる
フリースロー試投数と被ファウル数は
次のようになっています。

フリースロー試投数
宇都宮 14.2%(24位)
北海道 14.9%(22位)

被ファウル数
宇都宮 17.0(22位) 
北海道 16.7(24位)

どちらも似たような傾向にありますが、
平均得点で宇都宮が優れているのは
シュートの精度・決定率の部分で
優秀な結果を残しているからなのでしょう。


■注目プレイヤー

まず、恒例のプレイタイム比較から始めます。

1 # 25  ニュービル  28:48
2 # 42  フォトゥ   24:37
3 # 6  比江島    24:12
4 # 34  ジェレット 23:54
5 # 18  鵤      21:24
6 # 33  エドワーズ 21:19
7 # 9  遠藤     21:15
8 # 10  竹内     19:53
9 # 12  高島     14:32
10  # 13  渡邉     09:22

平均時間30分超えのプレイヤーがおらず、
プレイタイムが均等にバラついています。

帰化のエドワーズが21:19に留まっている点にも注目で
日本人ビッグマンの竹内が19:53と
うまく帰化不在の時間帯をカバーできている証拠なのでしょう。

続いて得点ランキングは次の通りです。

1 # 25  ニュービル  16.3
2 # 6   比江島    12.9
3 # 42   フォトゥ   12.4
4 # 34   ジェレット  10.1
5 # 33   エドワーズ  8.1
7 # 9   遠藤     7.9

1試合20-30点を稼げる# 25 ニュービル・# 6 比江島が
15点前後に収まっているのが特記事項であり、
得点が一定の選手に集中せずに
散らばっているのが分かります。

ディフェンスが側からすると
的を絞りにくいチームと言えます。

# 25 ニュービル・# 6比江島は
リーグ屈指のペイントアタックの上手さがあり、
そこから3ポイントへのアシストも上手です。

事実、# 25 ニュービルのアシスト数はチーム1位であり、
1試合平均 4.6本を記録しています。
次いで # 6 比江島が3.9本となっています。

したがって、
注目プレイヤーとしては
目立つところでいうと# 25 ニュービル # 6 比江島を、
インサイドで献身的な働きに着眼すると、
# 33 エドワーズ # 34 ジェレット # 42 フォトゥ # 10 竹内を
挙げたいと思います。

レバンガ北海道のペイントアタックやポストプレイに対して
体を張ってディフェンスをして
相手の得点を封じるインサイド陣が要チェックです。

# 21 Dウィルや  # 24 ブルックスが
その強力な守備の布陣から
どれだけ得点を生み出せるかが勝利の鍵です。


■ GAME展望

ブレックス視点でスカウティングをするならば、
レバンガ北海道の得点源を
どのように抑えるかが見どころの一つとなります。

# 21 ウィリスJr.  16.3点
# 24 デモン・ブルックス 12.8点
# 4 寺園 修斗  11.1点
# 2 ドワイト・ラモス 10.9点

インサイド陣は前述の通り、
強固なディフェンスができるプレイヤーが揃っています。

2023/11/8のAWAY戦では
74-44と30点差を付けられての敗北で
# 21 ウィリスJr. 12点
# 4 寺園 11点
# 7 中野 8点
# 40 ウェルシュ 8点
# 81  関野 3点
# 1  ナナー 2点 に抑えられてしまいました。

今回も# 4 寺園と# 2 ラモスは
激しいマークに遭うことが容易に想像できるので
やはり、上記の得点源プレイヤー以外の
積極的なアタックが勝つためには必須だと考えます。

最近では、特別指定の# 6 菊地の積極的な試投が目立ち、
# 81 関野、# 66 松下の確率も上向き傾向です。

連敗が続いていますが
是非ともバウンスバックを見せてほしいです。

がんばれレバンガ!

文:アズマ リュウセイ
写真:民谷 健太郎

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