見出し画像

ただ一緒にいることが価値

今月10日で、結婚10周年を迎えた。
当日は特別なことをせず、…いや、ケーキはちゃっかり食べ、それ以外は普通の土曜日を過ごした。
今日、義妹が子どもたちと遊んでくれるということだったので、夫とふたりで過ごせる時間を持つことが出来た。

「せっかくなので」どこかに食事に行こう、気になっているカフェに行こう、特別な時間を過ごそう…
予定を立て始めると、最初はワクワクしていたが、だんだんしんどくなってきた。

節目は、大事だと思っている。

とはいえ、特別な何かを計画しなければならないということが強迫観念になるのなら、本末転倒だ。
結局、「お蕎麦食べたい。おいしい天ぷら食べたい」「あとはのんびりお散歩したい」というぼんやりした私のリクエストのもと、ゆるやかな予定を組んだ。

お蕎麦にありつくまで1時間ちょっと車で並んだり、期待していた景色の見れる時期ではなかったりと、想定外のことも多かった。

けれど、車内では「もしもこれがマックのドライブスルーの行列なら」などと妄想話で盛り上がったり、見られなかった景色を検索して見比べてみたりと、トラブルさえもたのしむことが出来たのは、きっと10年の穏やかな積み重ねによるものだろう。
「ちょっと休憩したいね」と結局家に帰って昼寝する脱力感も、私たちらしくて好きだ。
子どもたちを迎えに行き、またいつもの4人の日常へ戻っていった。

「どこに行くか」「何をするか」より、私にとって大切なのは、ただこの人と一緒にいること。
そういう意味では、日常がまるで記念日のお出かけのように、価値のあることなんだ。


▼この感じでいけば、たぶんだけど、目指すおじいちゃんおばあちゃんになれる気がしている。

▼お腹空っぽにしていただくお蕎麦や天ぷらはたまならかった。雰囲気もとてもよい。

▼たとえ想定していたものでなくても、見たことのない、素敵な景色だった。

いただいたサポートは、夫のしあわせのためにありがたく使わせていただきます!