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おかたづけ小話:白いボックスを活用できない

私は、白いボックスをうまく活用できない。

例えば冷蔵庫内。
いただいたお漬物を琺瑯のタッパーにうつしておいしくいただく。
2日目には、その存在を忘れてしまう。
冷蔵庫を開けるとタッパーは物質として視界に入っているはずなのに。
これが不思議と、透明なタッパーなら忘れない。
同じぐらいのサイズ感のものでも、中が透けて見えることで存在を認識しやすくなるようだ。

講座の鉄板ネタなので聞いたことがあるという方もいらっしゃるだろう。
パントリーには、「映え」を意識した白いボックスが並んでいる。
導入したばかりの時はそれはそれは映えるパントリーだったが、1ヶ月後には無残な姿に(写真は割愛)。
ボックスとボックスのすき間やら上やらに溢れるストックの食料品。
と思いきや、空っぽに近いボックスも。
底の方で密かに賞味期限を迎えるお菓子も多発。
ラベリング?したけど、読んでません…

パントリーのことに関しては、敗因がふたつあると分析している。

ひとつめは、「先にボックスを買った」こと。
つまり、「パントリーに何をどれぐらい保管したくて、どう使いたくて」と、頭や手を動かす前に、「このボックスをパントリーに置きたい」とIKEAに走ってしまったことである。
結果、収納にものを合わせることとなった。

これに対する解決策はいたってシンプルで、「ボックスを買うのは後にする」ということ。
わかる。映えるもんね。ボックスなかったらかたづかないって思うもんね。わかる。
でもぐっとこらえて、先に頭と手を動かす方がいい。

▼「そこが難しいんだよ」という方は、ご相談ください…!

1-1おかたづけ相談

ふたつめは、「自分の特性を知らなかった」こと。
冷蔵庫の琺瑯容器の例に照らすとわかるのだが、私は情報を感覚的に捉える…つまり「見えないと、なかったことになる」ところがある。
琺瑯容器が見えてないのか?と言われると、見えている。
見えているのだが、情報として入ってきていないわけだ。
パントリーに並べた映えるボックスは、私には情報でなく風景になってしまう。
このボックスをパントリーで使おうとするなら、収納に人を合わせる必要が出てくる。

ひとつめと比べると、こちらは解決に時間がかかりそうだ。
ヒントになりそうなことをいくつか考えてみた。

まずは、「失敗したら真逆を試す」
例えば私は、「白いボックス」=「中身の見えないボックス」で失敗している。
だったら今度は透明なボックスを使うか、出したまんまでも差し支えないものならそのまま置いてみる。
引き出しを細かく仕切って失敗したら仕切りを外してみればいいし、積み重ねていて失敗したら立ててみればいい。
当然、それがまた失敗する可能性もあるけれど、同じ方法を繰り返すよりは成功確率は上がるはずだ。

次に、「普段から自分の行動をモニタリングしておく」
例えば私なら、帰宅後上着をよく椅子にひっかけてしまう。家の中で「ちょい置き」してよくスマホをなくす(たいてい、特定の数カ所のどこかにあるのだが…)。
「とりあえず」で行動をするクセがあるわけだ。
自覚さえすれば、そこを修正しようとするか(例えば椅子にひっかけそうな上着を、コート掛けまで数歩歩く)、それを活かすか(例えばよくスマホをちょい置きする場所にスマホ置き専用の特等席を作る)、そこは自分次第になるが、私のような「とりあえず」がある人は、動線上にサッと置ける定位置を作るのが代表的な対策になると思う。

そして、「特性に関する知識を持っておく」
私の学んだライフオーガナイズでは、「利き脳」という考え方を参照し、それをおかたづけの際に活用していくことも出来る。
詳しくは割愛するが、「インプット」「アウトプット」それぞれについて「右脳優位」「左脳優位」がそれぞれあるため、場合分けをして全部で4種類の「利き脳」のタイプが存在する。
私は「インプット」「アウトプット」共に右脳が優位に働きやすく、ものの配置もおおらかに捉えており、ものの出し入れに関してもアクション数が少ないほうがストレスになりにくい。
中身の見えない白いボックスが使いづらいというのは、私の脳特性上は十分ありうる話なのだ。
※もちろん、全ての人に100%「利き脳」の分類がかっちりハマるわけではないし、後天的に獲得するものもあるので、妄信はせず参考にするという観点も必要。

そこにそのボックスを置くのは何のため?
「映え」ももちろんあるだろう。あっていい。むしろ「映え」のある生活って素敵。
けれど、「映え」の中身や裏側が、我慢や苦労やぎゅうぎゅう詰めや期限切れって、少し…いや、結構悲しいものがある。
「映え」も「暮らしやすさ」も叶えたいなら、まずは自分に合った方法を探して「暮らしやすく」、それを磨いて更に「映える」のが、コストパフォーマンス高い方法だと私は考えている。

▼特性についても、一緒に探ることが出来ます。ご自分に合ったおかたづけをご一緒に。

1-1おかたづけ相談

1-2おかたづけサポート



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