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「ブティック型」投資銀行とは

ブティック型の強みは専門性


テクノロジーや製薬、そして道路・港湾・河川・鉄道・通信情報施設・下水道・学校・病院・公園・公営住宅といったインフラの分野に特化した助言サービス

フランス語のブティック(boutique)は「小規模かつ専門的」であり、ブティック型投資銀行は、やはり専門分野に特化した投資銀行と言えます。大手金融グループに属さず、M&Aといった買収事業を手がけています。

彼らの強みは、大手投資銀行にはできないニッチな投資銀行で働く事で得られる情報です。専門家集団は世界の投資機関のトップであるブラックストーン及びその傘下の企業と手を組んで、金融面でもアラジンという世界システムを構築して世界的な金融ネットワークを形成して情報化社会におけるデジタル市場の恩恵を受けています。

既に欧州や米国は年金やファンドといった基金を、彼らにすっかり預けてしまったようです。


基本的にはブティック型投資銀行自体は小規模な事業体となっていますが、米ラザードフレール、米エバーコア、米グッゲンハイム・パートナーズといった「大手」ブティック型投資銀行も存在します。

米ラザードフレール

フレールは兄弟を意味するフランス語。ラザード家は1935年にフランス銀行の顧問でラザード家は200家族に数えられ、経営史ではドイツに近い

米エバーコア

2020年全体のM&Aアドバイザリー手数料総額では、投資銀行の上位10社

米グッゲンハイム・パートナーズ

グッゲンハイム家は、20 世紀初頭に米国と南米で鉱業で富を築いたことで知られるアメリカ系アシュケナージ・ユダヤ人です。特に芸術、航空、医療、文化などの慈善活動に携わるようになりました。

アシュケナージ・ユダヤ人とは


日本でもフーハリン・ローキーが存在感を強める


これまでに同社が携わった主な案件としては、ワールドの経営陣による企業買収(MBO)、阪急・阪神経営統合、シティグループによる日興コーディアルグループの買収、吉本興業の株式非公開化、ダイキン工業によるGoodman Globalの買収、三菱重工業と日立製作所の火力発電システム分野での経営統合、当時民事再生手続き中であったスカイマークのスポンサー選定、日本たばこ産業による飲料事業のサントリーへの譲渡、東京電力フュエル&パワーと中部電力による既存火力発電事業等のJERAへの承継、伊藤忠商事によるデサントの買収、コシダカホールディングスによるカーブスホールディングスのスピンオフ、三井不動産による東京ドーム (企業)の買収等がある


東証一部のGCAを買収
2022 年時点で、フーリハン ローキーは、10 億ドル未満の世界の M&A 取引でトップの投資銀行であり、米国で過去 8 年連続でトップの M&A アドバイザー、過去 9 年連続で世界のトップの再編アドバイザー、世界の M&A 公正さでトップの地位にあります。

しかし米国における大手投資銀行の人気はテクノロジー企業に押されつつあります

ブティック型投資銀行では、米国の大学生の間では、これまでゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースが人気でしたが、今や米グーグル、アマゾン、アップルなどシリコンバレーのユニコーン企業(評価額が10億ドル以上の未上場のスタートアップ企業)にシフトしています。

労働環境においても過酷過ぎるとの声も多く、そのため米国での投資銀行の人気はイマイチなようです。

しかし、週100時間に及ぶとも言われる業界なので、給与報酬は入社1年目で2000万円台となっており、このご時世に人材の確保に力を入れている、伸び代の見込める分野であると言えます。

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