六句:過去作


外在する(遠雷、ヴードゥーの蜂は這い回る<色>)自我

凍てる大河にタカダーヴィチ・ゴクシャノフの夜が昇る

夜汽車やソルボンヌに昇る歌劇のsūtra

芸術論の出来をアウシュヴィッツの林檎が隔つ

沛艾のイコンや閉鎖病棟に蟲の遊泳

光線消失火に向う老犬が非時の躍動へ帰る

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