二十句「Tapirus paradoxus」




「Tapirus paradoxus」

ゆきを鳴らす竹林の永い耳

楽譜にて迷うばくにて繁茂する

ecritsとはばくを纏った愚鈍だらう

半目してばく透おると、と、共に雪は成る

ともあれ花疲れにもばくが来る

旅人に究す朔日のとらんぺっと

旅人や無地の時間を来て帰る

無視したやみの目の端で思い出すヘヴン

走るにたた立つてもう昔の竹林

(ばくは巧妙で重い)
決断をはみだす脳をばくが奪る

(ただそれでもなお)
眠りつつ四肢決断にばくを奪る

白天にあるきかけばくしんのばく

海ナリは楽器ではないばくではない

いつのまにばくもどき助詞の背後

助詞を空けばく沈みこむ砂漠がくる

竹林の述語天候交互に主語

旅人が竹林である記憶の上

(それの原因は別にあるはずだ)
いくばくの閑か来る旅人の顔がない

ばくもどき海を触れずに海に立つ

昇り落ちばくもどき透く残りもの

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