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俳句・短歌など

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2020年12月の記事一覧

髙鸞石「痴霊記五、六」:リアル・美・糞

 私が彼と出会ったのはまだ髙田獄舎が生存していた時のことである。私に俳句を勧めた八鍬が彼に会うと言うので同席させてもらった。ちょうど『天の川銀河発電所』が出版された時期で、ワインをガブガブ飲みながら俳句界の腐った部分を挙げていたことを覚えている。それから彼は量・質ともに申し分ない連作を発表し続けたし、逆選ありの句会を主催したりと精力的に活動していた。わたしはTwitter上での彼の苛烈な言動や彼の

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