『竜馬がゆく』司馬遼太郎

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小説は個人的な嗜好品なので万人におすすめとは限らない。

私がこの本を読んだのはアンケートの結果を見たからである。中学生女子に人気の本第一位はモンゴメリの『赤毛のアン』。中学生男子に人気の本第一位は司馬遼太郎の『竜馬がゆく』。私は『赤毛のアン』は文句なく好きだった。で、『竜馬がゆく』も読んでみることにしたのである。のちに読んだことを後悔する。中学生女子である私にとってこの本は、平易で明るい文章でつづられた普通の読み物、という感じ。それとは別にこの小説は長い。この長い小説を読み通したラストがこのような終わり方なのに不満を持った。この小説に没入できる人からすれば大した欠点ではないだろうが、私はそれほどまでにこの小説に没入していたわけではない。なので以後司馬遼太郎から離れてしまった。数年後に『街道をゆく』を手に取った。そして『竜馬がゆく』を読んだことを後悔した。読んで司馬遼太郎から離れていなければ、私はあと2,3年早く『街道をゆく』を読み始めていただろう。なお、もしこの小説を読んでラストに不満を持つ人がいたら苫米地英人著『明治維新という名の洗脳』を読んでみることを薦める。この本は阿智村公民館にはあるが南信州図書館ネットワークに入っていないので取り寄せることはできないが参考までに挙げておく。

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