見出し画像

なぜ好きなのかを、書いていない

 なぜバターを使ったバウムクーヘン情報を集めているのかを書いておきながら、もしや「なぜバウムが好きなのか」を、書いていなかった——? そんなことにいまごろ気づいた、とことんうっかり者のバウムの書(note出張所)です。

 何度か「2005年ころから、食品のお取り寄せのうちでもバウムが増えて〜」と書いたと思います。

 昔はいまほど「何月何日の午前に届けて」などの注文方法があたりまえではなかったため、地方のお店にお菓子をお願いしたら、いつ到着するのかもわかりませんでした。しばらくかかると思って別の店にもお願いし、計2種類を注文したら、ほぼ同時に届いて困ったこともありました。

 そこで、賞味期限が長くて、型崩れがしなくて、それでも美味しいものはなんだろうと考えますと、カステラやバウムクーヘンなど素材勝負のお菓子が思い浮かび、お取り寄せの途中でそういったものをあいだに挟んで注文すれば、到着が重なってもパニックにならずにすむなという思いがあったのではないかと思います。それもあって、シンプルな焼き菓子が、だんだんと増えていったのでは、と。

 その後、2006年に人生初の入院なるものを体験。思いのほか長期にわたり、50日弱ほど病院にいました。

 退院が近づくころ、わたしの頭の中には…

元気になったらお取り寄せする
でも体調不良になったら何日か食べられないだろうから、日持ちのするものにする
そういえば、バウムクーヘンが食べたい

…という流れが出来ていたように思います。

 実は冷凍のチーズケーキやロールケーキなど、賞味期限を気にせずに保管しておけるお菓子の候補はほかにもあったのですが、ちょっと理由がありまして、バウムクーヘンが優先に。その後はもう、体調がよくなっていく過程と、バウムお取り寄せが同時進行のようになり、楽しくて楽しくて。

 その理由というのは…。入院の直前に冷凍で買っておいて体調不良のまま食べきれずにいたチーズケーキ(いまだにお店の名前も商品名も覚えています)のことを病院でずっと思っていて、チーズケーキが縁起の悪いもののような印象に、なってしまったのですね。退院後もかなり体調がよくなるまでは、チーズケーキは敬遠していました。

 もしあのころ、入院直前に自分が買っていて印象が悪くなった食べ物がバウムクーヘンだったならば、いまごろわたしは「チーズケーキの書(note出張所)」を開設していたのかもしれません。

 というわけで、1ヶ月遅れのご説明でした。

なかなか遠出も難しくなったご時世ですが、落ちついてきたら、普段は電話やメールなどでお世話になっている洋菓子店さんの訪問をしたいと思っています。交通費などに使わせてください。