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文化部の者、徒歩にてトンガリロ・アルパイン・クロッシングにまゐる

  1. はじめに
     トンガリロアルパインクロッシングはマオリの聖地であるトンガリロ国立公園の絶景を楽しむことができるハイキングコースです。マオリの聖地巡礼であるという感覚で「まゐる」という見出しにしております。
     アルパインクロッシングはマンガテポポの駐車場からケタテヒ駐車場までを歩くコースです。よって車を回してくれる人がいない限り、シャトルバスのサービスを頼むこととなります。
     このシャトルバスは、マンガテポポ駐車場で客をおろし、ケタテヒ駐車場に迎えに来てくれます。客をおろしてからピックアップまでの時間は8時間です。つまり8時間以内にコースを歩ききる必要があるわけです。
     迎えの時間に間に合わない場合はヒッチハイクをすることとなります。
     体力のある人なら8時間で間に合うのでしょうが、体力のない人間はどうなるのでしょうか。今回は体力がないと思われる私の体験をここに記します。

  2. 体力の客観的?指標
     私の体力の客観的指標となりそうなものは以下の通りです。
    部活→文化部、帰宅部
    20代、だんし
    年に2.3回風邪をひく
    運動は気が向いたときに2キロくらいジョギングをする。
    週に一回筋トレをし、スクワットは60キロ(バー含む)×7、8回できる。
    大学まで5キロ自転車をこぐ。
    パソコンと向き合う日々。
                 以上

  3. 装備

登山の準備
 登山靴は上野の「とらや」で、靴下と併せて17000円くらいで調達しました。かっぱは耐水圧2000ミリのものをワークマンで4900円で買いました。またサングラスは、偏光、調光機能付きのものを3600円ほどで買いました。安いサングラスは東京23区ならムラサキスポーツで調達できます。
以下が装備一覧です。☆印が付いたものはタウポのパクサンズ(会員制ではないコストコみたいな店)で現地調達したものです。
登山靴
かっぱ
フリース
バックパック 30L
サングラス
応急セット(ガーゼ、消毒液、包帯)
スキー用手袋
帽子
ダウン(正確には綿入れ)
バックパックカバー
水(1.5L+0.6L)☆
シリアルバー4,5本 ☆
スニッカーズ ☆
懐中電灯として古いスマホ

シャトルバスはタウポ、トゥランギ、ナショナルパークから出ているようですが、オークランドから飛行機ですぐこれるタウポを選択しました。
シャトルバスは天候が悪いと出ないのですが、当日は午後からtunderstormの可能性という予報で前日の16時くらいに運行が決まりました。

タウポから出発する場合、バスの運行会社が出している予報及び運行情報はここから確認できます。

4 アルパインクロッシングの様子

バスは5時くらいに迎えに来ました。

タウポの宿


バスは7時くらいに駐車場について、15時集合とのこと。
最初は平たんな道が続きます。ここでほかのハイカーに遅れるわけにはいくまいとなるべくペースよく歩きました。

小川


しかし、ここまでは簡単だったんよお姉さんが出た後くらいから道が険しくなり、一定の速さで歩こうとすると息がきれるようになってきました。


こののぼりを登り切ったあとには荒涼とした異世界のような平坦な道があります。

そしてレッドクレーターの前の上りの前ではDecision Time!おじさんが出現しました。


このあとの道ではやはり息がきれ、ゆっくりでないと登れなかったです。


そしてエメラルドレイクなど素晴らしい景色を見させてもらったあとは、長い長い下り坂が続きます。


ちなみに食事は少しでも食べたくなったときにシリアルバーをタイムロスを手早く食べるようにしていました。
最後に続く下り坂は運動していないものにはきつくて、ふくらはぎの筋肉痛が下りている最中に発生し、なかなかテンポよく歩けなくなりました。後ろからくる何人もの人に道を譲りました。



しかしなんとか足を動かし続けて、森林地帯をとおり、14時20分くらいにゴールすることができました。

水は、1L強は消費していたと思います。
この日は寒くはなかったためダウンは必要なかったです。

 ということでアルパインクロッシングはもと文化部の人間でも行ける可能性があるということが判明しました。普段からできる範囲の強度と頻度で運動をし、当日にコンディションを持っていくことができれば、「ask a friendly hiker for a ride」を回避することができる可能性が高いといえます。

 みなさんもNZの自然とマオリの文化のおすそわけに預かってみてはいかがでしょうか。
(湊かなえの小説「山女日記」に出てくるガイドの説明によれば、トンガリロの山の頂の写真はマオリへの配慮から、ネットに挙げてはいけないということでした。これが本当か創作かどうかは不明ですが本記事では頂上の写ってない写真を載せています)


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