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低音の出し方【チュートリアル】


皆さん、低音、出したくないですか〜?


とにかく日本は高い曲が多すぎる!


日本語の曲にエグい低音をマッチさせたい!

これは、高音も含めてあらゆる発声を研究する筆者が、過小評価されている低音の魅力を多くの人に知ってもらおうと思って書いた記事です。

↑まずこれを聴きましょう𝄢

地声(chest)

ほとんどの人の話し声。喉を締めずに出すことができている必要がある。声帯の長さは訓練で作れないため、どのくらい低い音が出るかはほぼ遺伝子ガチャで決まる。ちなみに男性の平均最低音はF2、女性の平均最低音はE3。筆者はバリトンだが普段はC2辺り(史上最低記録:A1)。通常地声の最低音はかなりの息混じりだが(筆者も力強く鳴るのはD2まで)、数分から数十分のチェストフライのウォーミングアップ等で力強さを取り戻す。喉を使った(Geoff Castellucci氏の言葉を借りれば、「ライト・トラウマを与えた」)翌朝は低さにブーストがかかりやすい。

サブハーモニック(subharmonic)

自分にとって出しやすい音高の地声を普通に出している状態から、声帯を絶妙に緩めて1オクターヴ下の音を鳴らす裏技。とにかくリラックスが肝要。ポイントは「声を出すために入れている最低限の力すら抜く」こと。息の量は変えない。舌根を少し上顎に近づけると良いかも。僕はこれでかなり綺麗なA#0が鳴りました。

他にも、コンプレストサブハーモニック(地声の下限~下限の数半音上の部分でサブハーモニックを発生させたいときに使う)、チェストフライサブハーモニック(地声の下限より下の部分でサブハーモニックを発生させたいときに使う)、グラウルサブハーモニック、nthサブハーモニック(サブハーモニックが鳴っている状態からさらに声帯を緩めてさらに下の音を鳴らすスゴ技)、ストローベースサブハーモニック、サブハーモニックフライ等、挙げればキリがありません。

参考:

グラウル(growl)

咳払いをするときの要領で声帯をガタガタ鳴らす発声法。息を少なくすればするほどパワフルになるが喉を傷めやすい。ピッチを弄らないと音高が分かりにくい。今はもう低音歌唱やめちゃったけど、Dan Mirabal氏のグラウルはすごかった。

インヘイル(inhale)


息を吸った時に喉から鳴る音を利用した発声法。人によっては一番簡単で、人によっては一番難しい。ただ息を吸うだけでいいんでやり方と言うほどのこともないのだが、David Larson氏のチュートリアル動画はおすすめ。僕は一瞬だけどかなり綺麗なF0/E0が鳴りました。

David Larson氏

最も低い地声を持つのは誰?(Who has the lowest chest voice?)


観測上、日本で一番低い地声を持つのは大西拓磨氏(F#1)で、kosebass氏、真実はいつも一つ氏が2位タイ(G1)。

世界ランキングなら恐らくJ. D. Sumner氏(A#0?)。彼のG0は議論中。

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