慶喜公の苦悩(2)
貿易による利益を得るために鎖国打破を訴える薩摩藩の思惑と、幕府が朝廷を軽んじないようにという思惑が一致し、将軍になる前この方は将軍後見職と言う役職に就きました。
これは、薩摩藩と本人にとって幕府の"お目付役"と言った感じではないかと僕は思います。
その役を降りた次は禁裏御守衛総督と言う"外国から朝廷を守る"という役職に就きました。
ここまでの役職は幕府から与えられたものですが一貫して朝廷の為に働くためのものでした。
この方の「尊皇」の思いが伝わります。
しかし、幕府側としてはこれを面白くないと思う人間も出てくるのです。
またこの方が将軍になることで攘夷派からも恨まれることになりました。
これらの所為で、この方は腹心の家来を2人暗殺されています。
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