スポンサーは…

「一緒に戦ってくれるスポンサーを募集しています」
「私の夢を応援してくれるスポンサー待っています」
「実績はまだないけど、一生懸命頑張りますので拾ってくれるスポンサーありませんか?」
というのをシーズン終盤やオフシーズンになるとSNS上でよく見かけるんだけど、それがきっかけでスポンサーの応募がくると本気で思ってるのかなぁ?

スポンサーは営利団体であるという認識が欠落していないか?

選手に対してスポンサー料を払う・グッズを提供するのは、“自社知名度を上げる!自社の印象が上がる!社会貢献をする!業界を盛り上げる!”などあると思うが結局は自社が儲かるか!に集約をされていく。
例えば、年間100万のサポートを受けているとする。
スポンサーは100万のキャッシュアウトなので、売上が100万増えるだけでは、赤字になる。売上=利益ではないからだ。スポンサー費=利益(最低でも粗利)を目指さないといけない。
原価30%としたら150万の売上を増やさないといけない。さらに固定費や変動費がかかってくるので実際はもっと、売上を増やさないといけない。
もしくは認知度向上や好感度を上げないといけない。これは数字で表すのが非常に難しいが……
スポンサーは最終的には自社が儲かってほしいから選手をスポンサーしている。あたなを応援したいからお金や物を提供しているではない。応援したいだけならユニフォームロゴを付けないで、お金だけ渡せばいい。そうしないのはスポンサーも見返りを期待しているからである。これを大前提に置かないと、スポンサー探し(選び)で失敗をしてしまう。

スポンサーが期待をしているのは結果(優勝)を出すだけではない。

「結果を出していないから、私はスポンサーを受けることができない」
「結果を出すのがプロの仕事」
と言う人がいるけれど、実際はスポンサーが期待をしているのは結果だけではない
スポンサーが期待をしているのは自社が儲かる・認知度が上がる・いい印象を与えることだ。自社が儲からなければ、会社が継続できないので、当たり前のことだ。
まれに、社長がそのスポーツが好きでサポートをしたい! 自分が叶えられなかった夢をサポート選手が叶えて欲しい! という動機のサポートもあるが、これはスポンサーというよりもタニマチに近い存在である。
もちろん優勝や一位を目指して頑張ってほしいと、どのスポンサーも思っており、選手をサポート・応援をしている。だけども結果だけを見ているわけではない。メディア(TV・雑誌・新聞・ラジオなど)やSNSで自社もしくは製品がどのくらい良い露出をしたのか? それによりどのくらい製品が売れたのか? も重要なことだ。
仮に選手が優勝(上達)を望んでいても、スポンサーが優勝しなくてもいい、自社の売上が上がりさえすればいいと思っているのあれば、早々に契約を切ったほうがいい。

スポンサー貢献は結果を出すことだけではない

選手側で多くあるのが、結果を出すことだけがスポンサーへのお返しであるという誤解。
優勝したら、それは満点に近いお返しの1つだというのは、間違いない。
でも、ほかにもっとスポンサーに対して貢献できることがある。
例えば、SNSの発信に力を入れる→企業認知度の向上
スポンサー主催のイベントに参加する→従業員満足度の向上
製品を手売りする→売上の増加
ボランティアなどの社会貢献をする→企業イメージの向上
など多くのスポンサー貢献ができる。
結果を出していないから、スポンサー契約ができないと考えるのはちょっともったいない。スポンサー側がプラスになることを自分自身が提供できるなら、相応のスポンサー契約はできるはずだ。

スポンサーが営利団体ということを認識して結果だけが貢献ではなく、自分が貢献できることを見つければ、もしかしたら駆け出しだってサポートしてくれるスポンサーが見つかるかもしてない。あとはどれだけ自分が売り込みをできるか!!私はこれだけ売上やイメージUPに貢献できる人間なんですよ!と。
24時間365日練習をしているわけではないので、空いている時間をこういったことができる選手になろうとすることで価値のある選手につながっていくと思う。