indigola la End「砂に紛れて」歌詞の意味を解説-『砂』の持つ重要な意味とは
好き。でも言えない。
indigo la Endの「砂に紛れて」は好きだけど気持ちを伝えられない主人公の葛藤を『砂』を使って表現しています。比喩や擬人法を上手く活用してくる川谷絵音ですが今回はどのように『砂』を使って展開していくのでしょうか。個人的に一番好きな曲。さっそく歌詞の解説へ移ります!
『砂』が重要な意味を持つ
今回の曲は題名からサビまで『砂』が出てきます。砂に紛れるとはどういう意味を持つのでしょうか。
両想いの二人
やはり照れていると目を見て話せないようです
照れ隠しのためか女性に冷たくしてしまっている主人公。そんな彼に女性は「嫌いにならないでね」と言っているのでしょう。
鏡とは左右反対に写るものです。まったく同じように好きな気持でも、主人公は女性とは反対に冷たく接してしまっています。
そのため内心照れていても、顔には出すまいと少し意地を張っているのかもしれません。
本当は言いたい
ここでも主人公の本音が見えてきます。
好きだといえばいいのに、恥ずかしくて咄嗟に突き放すような態度や言葉を言ってしまう。主人公もそれが悪い癖だと気づいているようですね。
気持ちは砂の奥底に
「頼りないスコップ」これは主人公の揺れる気持ちのように不安定で頼りないということを表しているように解釈できます。
さらにスコップとはよく園児たちが砂遊びで使うイメージがありますが、それと同じように意地や恥ずかしいという感情の幼さを表現しているのではないでしょか。
砂とはサラサラと流れるイメージがあります。主人公の気持ちも砂のように色んな感情で流されているのでしょう。そんな砂で隠したのは女性を好きな心なのです。
自分の心に問いかける
好きだといえば楽になる。そんなことは主人公も気づいています。
黒鍵とはピアノの黒い鍵のことで、白鍵とはピアノの白い鍵のことです。
主人公は好きと言わないことを美学だと気取ることで、言えない自分をごまかしています。一方で言うことは正論だとも自覚しています。
そんな二つの気持ちをピアノの黒鍵と白鍵に振り分けて演奏してみました。降ってきたメロディーは二番のサビまでのメロディのように激しかったのでしょう。
降ってきたメロディに乗せる想い
ここのメロディーはまるでピアノ叩いているかのような演奏から、先ほどの降ってきたメロディに本音を乗せているのでしょう。
愛おしいと気持ちが止まらない主人公。そんな主人公のハートは女性への熱い気持ちに耐え切れず、ひしゃげてしまっています。
どこにも行かないでほしい。好きだよ。それでも自分の心に砂をかけて隠してしまいます。
いつかは『あなた』を僕のものにしたい気持ちはあるのに、それとは裏腹に気持ちはどんどん隠れてしまいます。
結局独り言
女性が自分のことを想ってることは知っています。しかしいざ始まってしまうと考えると不安になってしまいます。
『はじまりの音』というのは先ほどの降ってきたメロディも関係しているのかもしれませんね
あなたは別の人のもとに
主人公の想いは結局砂に隠したままで、結果二人の恋が叶う未来からは曲がってしまったようです。
主人公とは違う、女性と想いを分かち合えうことのできた男性のもとへ女性は行ってしまいました。そこでも女性はほっぺを赤らめています。これは主人公に対する気持ちが無くなり、新たな恋を始めていることが表現されているのではないでしょうか。
いかがだったでしょうか!
「砂に紛れて」の砂に込められた意味、メロディと歌詞の結びつきなどがかなり深い曲です。
主人公に自分を重ねた人もいるのではないでしょうか。
私の考察を見て、「砂に紛れて」が好きになった方、新しい解釈に気づけた方が一人でも増えてくれたら嬉しいです!
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