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フリードリヒに会いたい

始まりは、家族共用のパソコンのスクリーンセーバーだった。
当時の私にとって、「風景画」といえば、モネなど印象派によるものがまず連想されたが、次々と写し出される作品は、全く違う雰囲気をたたえていた。



神秘的で、時に恐ろしい、「畏敬」と呼んだら良いのだろうか。
少しでもマウスを動かしたら消えてしまう。
見えなくなってしまう、という点も、その印象をいや増しただけではない。作品のイメージや、さらに後に知った作者名「カスパー・フリードリヒ」を、私の脳裏に強く焼き付けもした。
フリードリヒをいつか書きたい。
漠然と思いながら、ずっとここまで来てしまった。
が、今日から、リニューアルオープンした国立西洋美術館で始まった展覧会で、フリードリヒの作品に会える。
ゴッホよりも、リヒターよりも、フリードリヒが気になって仕方ない。
私は、彼について書く糸口をつかみとれるだろうか?




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