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消費税は多段階から単段階に移行して他の物品税と一本化してみてはどうか

■消費税の多段階課税が賃上げ圧力を抑制している

先週衆議院が解散し、総選挙に突入した。このうち国民民主党と日本維新の会が
消費減税を打ち出している。しかし消費減税だけでなく消費税の課税方式も
この際変更してみてはどうだろうか。現在消費税は製造や小売、流通に課税して
最終的に消費者にその負担分を支払わせる多段階方式を採用している。

財務省資料より

その結果製造や小売、流通にも負担を強いられて賃上げを難しくしている。
さらに企業自身も消費税を支払っているのでこれは二重課税になり
「第二法人税」と化している。これでは法人税を減税しても賃金は上がらないのは当然。
もちろん内部留保や現金預金に回して従業員の賃金に回さない経営者の問題も問われるべきだが
いくら従業員の賃上げをしたくとも消費税のせいで回すのは難しい状況ではある。

■消費者だけの単段階課税だけで企業の負担が減らせて賃上げが容易になる  

そこで消費税を消費者のみに負担させる単段階方式を提案してみてはどうか。
単段階方式間接税はアメリカの多くの州やマレーシアでも採用しているが
この制度により企業負担が無くなり賃上げが容易になっている。
アメリカがあれだけのインフレでありながら経済が好調なのも単段階方式の
大型間接税によるものも要因と言われている。

消費税の単段階方式化は消費税法の改正が必要だがそれで消費税の税収が
下がるわけでもなく、むしろ賃上げにより消費は伸びるだろう。さらに言うと消費減税で
今の消費が2倍になるのも予想されるので消費税の税収はさらに伸びるかもしれない。
今問題になっているインボイス制度も行う必要もなくなる。

■ガソリン税や石油石炭税などの物品税も一本化出来てガソリンや電気代も価格を下げられる

さらに言うとガソリン税や石油石炭税も消費税に組み込んで単段階化すれば
ガソリン税や石油石炭税との二重課税の問題もなくなる。現在デフレ終了で
ガソリン価格が上昇し、これが運送会社などの物流の要を圧迫している。
物流を正常化するにはガソリン価格を消費税一本化・多段階化して
ガソリン価格を低減して運送会社の賃金を上げて運送会社に人が集まりやすい環境を
作るべきである。

国民民主党も日本維新の会も消費減税は賛成できるが「消費税改革」もすべきではないだろうか。

■ソース概要欄

https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/consumption/301.pdf


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