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苦手なヤツ

であった時は好印象だった

でも少し話してみたら そこにはあきらかに壁があって

そこからヤツのことが苦手になった

ヤツとはそれからまともに話したこともないまま

数年たって

今年から私がヤツを手伝うことになった

一緒に働くことになった

かなりぶつかるんだろうな

お互いがお互いの存在にむかつくんだろうな

やだな


そう思ってたとおり

お互いはお互いのむかつく言葉や

いらだつポイントを なぜか知ってた

なんどもぶつかって なんども口論して

人がどうであろうが どう生きようがかまわないんだけど

人の上にたつ人には それなりの考え方を求めてしまうので

そのやり方は間違ってるだろと思うと 無視できなくて

部下には甘くても 上司には厳しい私なので

やっぱり ヤツには かなり意見してたし、噛み付いてた

私以外にはヤツに言える人はいないし


でも ふとあるとき気づいた


ヤツのイメージはわたしが勝手に作り上げてた、と

私のイメージをヤツは勝手に作り上げてた、と。

わたしたちは なぜか同時期に

似たもの同士だということを 知った

敵には 自分は強いと思い込ませようとする

でも鎧を脱いだヤツは わたしによく似ていた

私もヤツの前では同じように 鎧を着てた

お互いが敵ではないと やっとわかって


似たもの同士

なんでも話せるような仲になった

まさに、同士。

大切な仲間。

一日違いの誕生日の同い年。

経験してきたことも、よく似てる。

自分に似てたからむかつく存在だったなんて

そっか

自分はこんなふうに見えるんだ

自信家で 威圧的で 鎧を身に着けてる

自分は世界のすべてを知ってる って傲慢な態度

いつから こんなんなったんだろう

・・・って、

自分では その答えも知ってるんだけどね。

いい仲間。

これからあとどれくらい一緒に働くのかまだまだわからないけれど

一緒に がんばっていきたい。

20060602

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