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救われないなにか

秋と冬のあいだでよく雨が降る。冷え性がゆえ身体が冷えて重たい。肌寒くて久しぶりにパーカーを着る。実家からクリーニングしてもらったコートの山を持ってきた、本格的な冬が来る。

昔から変わらない、ある環境に慣れるとその環境にいる自分が嫌いになってくる。慣れが故に悪いことばかりが目に入り、言葉きつく指摘してしまうし態度に出るし、自分を棚に上げて人のことを見てしまうし、言いたいことをうまく伝えられない。1番の問題はわたしが相談下手ということだ。頼るのが苦手ともいう。救われない特性。話したいのに話せない、より深い思考を伝えたいのに伝わらない、このもどかしさを抱えながら毎日過ごしている。

友達は元々少ない方だった。積極的に孤独を選ぶめんどくさい人間だった。自分と似た思考を持った人と話すのが好きで1番心地よかった。日記に好きなことを書き殴ってる時間がなにより癒しだった。自分の中の思考が絡み合うとき、その思考を根底から理解してくれる人が大切だった。

自分がふたりいればいいのに。そんなどうしようもなく救われないことを考えてみる。最近はこれからのことをずっと考えている。どこに行こう、なにをしよう、今よりもっと自分に合うことを。結論はまだ出ない。選択肢はたくさんある。それだけが救いだ。

ありきたりで陳腐な言葉だけれど、人との出会いは大切だ。こうして言葉に書くと嘘くさいね。でも本当。今まで出会ってきた大切な人と、最近出会った大切な人と、家族と、新たに家族になった人と。これからも続いてく人と、これきりな人と。どれでも良い。でも、どうせならこれからも続いていく人を大切にしたいしまた出会いたい。そしてしわくちゃなおばあちゃんになってもあなたが大切だよなんて言ってみたい。いや言わなくても何かしらの形で伝わったらいい。ずっと枯れない植物とかあげたい。

死にたい類の思考を考えなくなった。でもいつかまた考えるようになるのだろうか。先生曰く、これから薬をすこしずつ減らしていくらしい。その段階に来ているということか。症状の安定と、妊娠の可能性を考えてのことだろう。正直、怖い。すこしの環境の変化とストレスで再発しないかとか、また寝れなくならないかとか死にたくならないかとか、救われないことばかり考えてしまう。怖い。でも薬にすがって生きていくのはもっと怖い。

生きるのが窮屈にならないように、生活が仕事が嫌にならないようにしなければならない。毎日の仕事と結婚式の準備は結果的には楽しい。けれど、それだけだとしんどい。表現活動、読書、運動、食事、日常にすこしの飾りをつけていくように、工夫しなくちゃね。



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