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わたしのなかのわたし。#4


気だるげな音楽を聴きながら、書きたい衝動に任せて手を動かす。わたしはこの瞬間がいつまでたっても好きだ。書く、といっても種類があって、わたしはエッセイと詩しか書けない。何回挑戦しても、Webライターにはなれない。顧客に寄り添った、とかSEOを意識した、とかそんなことはよくわからないし、そんな文章を書こうとすると途端に手が動かなくなる。自分のための文章ならいくらだって書けるのに。

デジカメで写真を撮ることにハマっている。頭がいっぱいいっぱいになって散歩に出かけたとき、不意に涙が出た。そんなタイミングで撮った写真が思いがけず明るくて、なんだか笑えた。写真はかならずしも心を移すものではないのね。暗かった気持ちがすこし明るくなった気がした。


自分の容量の悪さゆえに本来の力を発揮できずに、何度も挫折してきた。全部を1人で抱え込んで、人に言わずに自分で解決できると信じ込んできた。任された仕事はすべてできるようにならなければいけないし、いつか1人でも完璧に仕事をこなさなければならない、というプレッシャーと闘って、負けた。

結局わたしは弱いままなのだ、それを潔く認めなければならないのだ。どうせ弱いのだからと開き直って、そんな自分に合った仕事をするまでなのだ。頭でわかっていることを、なぜこんなにすんなり実行できないのだろう。

休みが足りないと言われた。時間ができたからこそ、頭はフル回転で動いてゆく。誰かといないと心が落ち込んでいくし、でも誰かといると気を遣わせそうで家族としか会っていない。このままではいけない、と思うこと自体もたぶん間違っている。


本当は。ゆっくり、穏やかに、自分のペースで生きていきたい。急かされたり、時間に追われたりせず、マイペースに生きていきたい。それなら1人で仕事したらいいじゃない、と言われそうだけど。

意味もなくインスタをスクロールして、意味もなくYouTubeを流し見して、意味もなく散歩に出かけて、意味もなくアクセサリーをたくさんつけてイオンに出かける。意味もなく、食べ物を口に入れる。起きたい時間に寝て、眠たくなったら寝る。こんな生活、だけれど、こんな生活を愛したい。1人じゃないことに感謝しながら、会いたいと言ったら会ってくれる人がいることに感謝しながら、ちゃんと生ききりたい。

どうにでもなれ。1ヶ月後わたしはなにをしているかわからない。どうせわたしのことだから、自分がやりたいことを選んでいるだろう。だからどうにでもなればいい、と思う。投げやりな気持ちじゃなくて、未来の自分を信じたい。だから今は、今やりたいことをする。好きなことをしてたくさん寝てたくさん食べる。そんな生活を、毎日をする。



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4度目の休職になりました。わたしの根本的なわたしにもっと迫って、この生きづらさを言葉で表現してみようと思います。一度マガジンを購入していた…

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