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後輩ちゃんから学ぶこと

初めてのことをミスなくこなす人って本当にすごいと思う。

私は初めてのことが苦手で、どんなに注意しても何かしら見落としてしまう。

完璧なマニュアルがあれば話は別だけれど、大まかな手順しか伝えられない場合は大抵何かしらのミスをする。

最初は病気じゃないかって思った。
その頃ADHDという病が有名になっていて、その手の病気だから自分は他の人と違うんじゃないかって。
でも違った。私はADHDじゃない。

ただ単に、初めてのことが苦手な人間。
ただそれだけだった。

なんだ、結局ただのポンコツか。
そう思った。

だからって、途方に暮れても結局なにも解決しないのが社会だ。大きな逃げ道を失って、心は瀕死状態だったけど、とにかく前に進むしかない。

だから私は諦めた。最初から完璧であることを。
もちろん、出来る限りの準備をしてミスはしないつもりでやるけれど、仮に間違いや気付かなかったことがあったとしても自分を責めすぎないようにした。

その代わり、同じミスは絶対に繰り返さないように。必ずメモに残して、次回以降必ず確認する。

このメモの大切さを教えてくれたのは後輩ちゃんだ。私の後輩ちゃんはとっても賢い。
どこまでも自分の記憶を信頼してなくて、教えられたことは必ず自分でマニュアル化する。

後輩ちゃんから学ぶことは本当に多い。
初めての経験が苦手な私は、後輩ができて初めて気付いたことがたくさんある。

・どんな行動が上司を喜ばせるのか
・後輩を育てる上での苦悩
・優秀な後輩を持つ誇らしさ
・その成長に対する喜び

こんなに貰ってばかりで大丈夫かしら、と心配になる。私は彼らに、何をお返しできるだろう。

できればデキる上司、先輩でありたいけれど、なかなか自分が思うように振る舞えていない。
助けるよりも圧倒的に助けられてしまっている。
大変申し訳ないし、情けない。ごめんよ。

せめて、後輩ちゃん達がいらない傷を負うことがないように、初めての仕事に弱い私が今までに経験してきた失敗の数々を共有しよう。マニュアルがないものは、自分用にまとめたものを使ってマニュアル化しよう。

そんな当たり前のことを決意したりした。


ここまで読んでくれて、ありがとう。

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