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全てを解決するのは晴れ

旅行の命運を分けるのは天気なのではないか。その説を提唱している。

天気さえよければ、概ねすべての景色が美しく見え、写真は太陽という光源を得て輝き出す。曇天ではアングルをこねくり回してもなかなか撮れない名作品が、サクサク撮れるのが快晴なのだ。

晴れていれば気分も晴れる。ゆえに、晴れた日に旅をすると、想い出がマシマシになるのだ。思えば、満足度の高い旅の想い出のほとんどが晴れではないだろうか。もちろん暑すぎる場合や、紫外線大作の苦労。日光アレルギーなど、敵も存在するのだが、5月のような気持ちの良い気候の晴れ is…

というわけで、爆晴れで旅をした。
海がキラキラしていた。寝転がると心地よい風が私の上を通り抜ける。

ああ、素晴らしきかな人生。こういう瞬間って最良のそれだ。
最良の風を浴びるために人は生き、人は旅をするのだ。

海鮮もうまい。イカが甘い。ところてんよりもところてん。どんな若手女優よりも透明感。それがイカ刺し。

九州は豊かな地である。住み始めて理解したが、日本の歴史の中で、長らく当時の最先端国家、中国の豊かな文化が真っ先に入ってきたイケ地域だったのだ。

NYのスイーツが上陸し、席巻するように、唐の文化の噂が飛び回ったはずなのだ。九州の面白さはこういうところにある。

私は関西出身のため、京都を頂点とする雅な文化圏しか知らなかったのだが、この地にはこの地の、少し力強いハイカラな文化が根付いていた。博物館で出土品とかを見るととても楽しい。仏像ではなく埴輪だし、遣唐使が持っていった日本の名産とか、お手紙とか、見慣れないかつ、ロマンを感じるものがたくさんある。京都の文化が守備力高めに感じるのに比べ、九州の文化は攻撃力高めに感じる(あくまで自分比な)。

これは優劣ではなく違い。同じ日本でもこうも色とりどりの文化歴史風景があるなんて…。日本彩り豊かすぎるやろ。底知れない。インバウンド勢もドラッグストアで薬を買っている場合ではなく、こういう部分も見てくれよな。と、このように、歴史に思いを馳せていると、AIの未来に想いを馳せる時間がない。

スタートアップの支援や、取材など、どちらかというと、最先端テクノロジー情報をキャッチアップする仕事をしているのだが、正直に言うと私は未来よりも歴史に興味があり、次のGAFAM、NVIDIA的な起業家が誰かとかよりも、織田信長の顔(肖像画ではない)とか、生命誕生の起源とかのほうが知りたい。未だに解明されていない過去。その方がよほど探究心をくすぐられてしまう。

過去の日本人も、晴れの日にはこんなことを考えたのかな。多分違うけど、でも歴史ってワクワクするよね。晴れていると思考回路も自動的にポジティブになるな。晴れの日に活動しような。

晴れのはなし。

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