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インフラとしての教会~ロンドンでPlaygroupに行ってみた    

 昨年夏に0歳児の乳幼児を抱えてロンドンでの生活が始まりました。探したのは「子育て広場」。東京で生活していた時には、長男、次男ともに区(自治体)がやっている乳幼児から遊べる空間に大変お世話になっていました。
 ロンドンに来てみると…「ない!」
 
 民間会社が商業施設の中でスペースを持ち音楽楽しむ講座(Gymbolee Musicなど)は一駅先などで開催しているのですが、近所でほかのお母さん・お父さんとお話したりと乳幼児を連れて外の空気を吸う貴重な機会を探すのにとても苦労しました。

 10か月後ほどたってついに?発見したのが、近所の教会のPlaygroup。同じ月齢のお母さん・お父さんが集まるほか、教会のスタッフの人が子どもに本を読んでくれたり、歌を歌ったりしてくれて親にとっては少しほっとできる場所となります。
 ※私はクリスチャンではありません。スタッフにはその旨きちんとお伝えしました。一方、イギリスの文化、生活している人の精神性などについて知るにはキリスト教を理解するのは欠かせないと感じています。

 話はそれますが、教会などで開催されるこちらの子どもの誕生日会や集まりに参加して驚くのが、両親同志が積極的に話すという姿です。教会のPlaygroupでも名前のタグを貼るのは親。親用の椅子が並べられていて、ゆっくり団らんしてください、親同士のネットワークを広げてくださいという雰囲気です。
 先日は2歳の子どもの自宅での誕生日会(!お父さん・お母さん勇気あるなと感心)に参加しましたが、お父さん・お母さんが子どもをほったらかして延々と話している姿が印象的でした。
 実親を呼び寄せて、両親たちは誕生日会に同伴した親へのコーヒーを出したり、一緒に話したりしていました。
 
 教会では、乳幼児・幼児を持つお父さんお母さん向けの集まり(Playgroup)のほか、ホールを貸し切っての誕生日会やヨガ教室、子ども向けのレッスンなどを行うことができます。 

 子育ての悩みや気にかかっていることも、経験豊富な子育てを終えたスタッフに話したらすんなりスッキリすることもあります。
 その集いで出会ったお母さんたちとは道であった時もあれやこれや話やすい環境も生まれました。
 教会が私にとってはローカルでの生活のインフラの一部となっています。

追記:イギリスではどうやって新米ママ・パパがつながることができるのか?については、

 近所のお母さんに教えてもらったのはコチラです。

Wimbledon and Wandsworth | Local activities & meet-ups | NCT

サイトを見ると授乳の仕方など新米お母さんなどに必要な子育ての知識を教えてくれるようです。私は3人目を出産してからの渡英だったため、利用したことがありません。
 しかし、この講座に参加した出産前から知り合いのお母さんたちが、8か月前後の子どもたちを連れて、近くのカフェやパブで近況を報告しあう会にも参加させてもらいました。このシステム、とても素敵だなと思いました。
 出産後は言葉の通じない乳幼児と長時間向き合うことになり、孤独を感じる人も多いはずです。
 パブでの集まりでは、歯磨きはどうしている、夜中に何度起きる、離乳食はどうしてる…などすでに2歳を過ぎた第三子を連れた私にとっては遠い昔の話のように懐かしく感じられました。


 後日、キリスト教について渡英してから感じたことをまとめたいと思います。

教会ホールでの長女の誕生日会 (※1時間40ポンド)

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