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tic-tac-toe (○✖️ゲーム)式英語学習法

最近このnoteでは、「日本人みんなが苦労せずに英語を身につけられる道筋を提供すること」にフォーカスした記事を書いています。

その中で、勉強感のない、遊んでいるつもりで英語を習得していく様々な方法についても、少しずつシェアしています。

今回は、以前の記事でも少しご紹介しましたが、単語を覚えて欲しい時、小学校の低学年からできて効果的な学習法としてかなり有効な、マルバツゲーム式学習法を紹介します(私のオリジナルです!)。

みんな知っているマルバツゲームを英語では tic-tac-toe(チックタックトゥ)と呼ぶのですが、誰もが知るこの遊びをしつつ、英語を学んでしまうというものです。
基本的に二人で対戦形式で遊びます。マルバツゲームと同じく、9つのマス目の縦横斜めのいずれかをつなげて取ったら勝ち。

違うのは、マス目に事前にターゲットとなる単語を入れて活用することです。ターゲットは絵だったり単語だったり、いろいろできます。答え方(そのマスを取れるルール)も毎回フレキシブルに変えています。

本当にいろいろなレベル、シーンで使えるんですよ。
いくつか、実際のレッスンからご紹介します。

生徒さん:小学校低学年
ハロウィン時期に、「ハロウィンモチーフの単語をおぼえちゃおう」として学習

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事前にひととおり歌や絵本で紹介したハロウィンモチーフの名前を定着させるのが狙いです

マルバツゲームの要領で遊ぶのですが、○か✖️を入れる代わりに、絵をみて、"Vampire!" とか、"Black cat!とか言えたらそのマス目をとれます(この時は、上におはじきを置くことで取った目印にしました)。
ゲームに勝つためにはこのマスが必要・・・と思っても、そこがわからないと取れない。。。という仕組みです。取れないと悔しいので「もう一回!」となり、繰り返しやるうちに、完璧にターゲット用語をマスターしてしまうのです。

勉強をしている感覚は、おそらくまったくないと思います、この時は、数人のグループで順番に遊びましたが、盛り上がってなかなかやめてくれませんでした (笑)。


生徒さん:小学校高学年
動詞の過去形を正確に使えるようにしたい

動詞の過去形を覚えるのも、なかなか時間がかかりますよね。
それもtic-tac-toeで取り組むことができます。

まずは、レベル1として、マス目に書いてある動詞を見て「過去形で正しく言えたら」そのマスをチェックできる、というルール。

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続いて、レベル2。書いてある動詞を「過去形にして書けたら」オッケー!というルール。
スペルを間違えてしまった時には、すかさずフォニックスを持ち出して文字と音の関係も確認 (au はAugust のオー)。

ここには載せていませんが、全部不規則変化ではなく、ときどき規則変化 -ed の動詞も混ぜます。レッスン前に事前にたくさん作っておくとスムーズです。

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ちなみに、-edのルール通りに変化する動詞は「ルールに従うもの」、不規則に変化するものは「ルールに従わないもの」と呼んで説明しています。(人間でもさ、ルールに従う人ばかりじゃないじゃん?などと色々と紐づけて)

さらに、レベル3として、書いてある動詞を「過去形で文章の中で言えたら」そこを取れる!というルールでも運用します。

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(ゲーム中はリズムが大事なので口で文章を言うだけです。これはここで説明するために、言った文章を後から書きました 。ちなみに文法的な間違いはもありますが、とりあえず動詞を過去形で使って文章を言う!という目標を達成していればOKなので、スモールエラーは触れずにそのまま出た文章を書いています。その後正しい言い方を伝えたりはします。)

多少エラーを含んだ文章でも基本的にOKな理由は、学びたてではなかなか口に馴染まない過去形の動詞を、ゲームの中で文章にして違和感なく使う練習が大切だからです。だから、その単語をパッと過去の時制にして瞬時に文章の中で使えたら十分!せっかく何か言ったのに細かい部分が間違っているからバツ、というようなことはやる気を削いでしまいますし、エラーのない完璧な文章しか口にできない、、という刷り込みにつながる恐れもあります。楽しいゲームの雰囲気を壊さずに、楽しく反復的な学びをするという目標を忘れずに遊べるといいですね。


英語力がかなり上がってきていて、習得したい単語が英検1級など難しいものになってきても、このtic-tac-toeは使えると思います。

でもその際おすすめしたいルール設定は、「英語で読んで日本語で意味を言う」ではなく、「英単語を読み上げて、そのdefinitionを英語で言う」と言うものです。(あいまいでもいいし、場合によっては日本語でもOK!でも日本語で言うなら、単語で直訳ではなくて、「〜〜とか、〜〜な感じ」と具体的にその単語の輪郭を説明するようにする)
あるいは、定義を言うのではなく、「書いてあるその単語を使って例文を作る」というルールもよいと思います。


シンプルなゲームですが、一度に、英語で考えることと、ゲームに勝つこと、二つのことを考えなくてはならないので、脳にかなりの負荷がかかります。勝ったり負けたりの感情を伴うことも加わり、ここで遊んだ単語はかなり定着する傾向があります。

そして、ただのマルバツゲームは集中してやると勝ち負けが決まらないものですが、この英語学習マルバツゲームだと、英語の方に集中していてついリーチを見逃してしまうことが多発し、勝敗がつくことが多いので楽しいです☺️


紙とペンがあればすぐにできる学習法なので、何か一度にたくさんのことを覚えたい、定着させたい、と思ったときには、試してみてください。


【メディアに掲載されました】
独学英語学習の強い味方、Twinklさんのブログ記事でこちらのゲームを紹介していただきました!
おうち英語や授業に!子供向け英語ゲーム35選【2023年夏の最新版】
(≪英語初心者向けゲーム≫2つ目)
Twinklさんはたくさんの英語教材を無料有料で紹介されています。そしてこのようなブログ記事で、さらに有用な英語学習情報を掲載されています。今回の記事は、おうち英語や授業などで取り組める、子ども向けの英語ゲーム35点をまとめられていて、初級者から上級者まで、幼児、小学生〜大人まで、すべて無料で取り組める英語学習ゲームを一挙紹介!されています。ぜひチェックしてみてください。


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