勉強感のない英文法の学習法
すべての日本人が、個人的に時間やお金を費やさなくても基本的な英語を身につけられるようになるために、日本の英語学習を変えたいと思っています。
負担感なく、勉強感のない方法で、基本的な英語を身につけられる方法を示したい、という思いから、いくつか「勉強感のない英語学習方法」についての記事を書いています。
一部の、労力と予算をかけて努力することのできる人だけが英語を身につけられるようになる、というのではおかしいと思うのです。学校で学ぶ教科になっているわけですから、どこにいても、どんな学校に行っていても、ある程度はできるようになる道のりがあるべきです。
日本が年々順位を落としている世界共通テストPISAにも、2025年以降、「読解」「数学」に加えて「英語」を試験科目に加えることが決まりましたた。
日本の英語教育、このままで良いと思っている人は少ないはず・・・。
PISAでも成果が出せて、個々人でも「英語は、読み書き計算と並べて、基本はみんなが身につけられるもの」と思える時代にしたくないですか?
今回は、勉強せずに習得するのは難しいと思われる「文法」について考えてみます。
勉強感なく文法を身に付けることは、、やはり難しいですよね。。。
でも、できる限り、負担に感じない方法を考えてみました!
まず、簡単な「単語」と「会話」は文字なし文法なしにまず耳から覚えます。
Do you like ice-cream? -Yes, I do. / No I don't.
Which ice-cream flavor do you like? -I like vanilla.
・
・
その後、
「文法を紹介する = 自分で丸暗記以外の文章を作成する」
タイミングで、まずはカードを並べることで、英語の語順を学びます。
(言ってみれば英語は語順が全てです)
まず、カードを並べながら英文をつくる練習を繰り返します。
その際に、以下のことことを理解してもらいます。
具体的にカードを並べながら学ぶと、小学生でもすんなり理解できるようです。
学ぶこと❶
文には必ずひとつ「主語」が必要
学ぶこと❷
文には必ずひとつ「動詞」が必要
(崩れた会話ではなく完成されたセンテンスにおいて)
学ぶこと❸
文にはふたつの種類がある
「イコール動詞」を使う文: 「主語」「=(イコール)」「なに」「どんな」
「アクション動詞」を使う文:「主語」「する」「なにを」
学ぶこと❹
会話で覚えた 疑問文・否定文を文法として理解
Do you (like) ~? Does she (like) ~?
I don't (like)... She doesn't like....
学ぶこと❺
いわゆる「三人称単数」の動詞には -s がつくことを理解
ここで、三人称単数の -s について、❹と絡めながら、どんな生徒さんでもパッと理解してもらえる説明をご紹介します。
「昔の英語ってね、「する」を表す do のあとにそれぞれのアクション動詞をつけてたの。 I do like swimming. We do go to school. って。
でもさ、動詞を言うのにいちいち do は要らなくない?と思った過去の人は、そこを省略するようになったらしいの。do は言わないで、
I like swimming. We go to school. ってね。
でもこの do は、無くしたんじゃなくてアクション動詞の裏に重ねて入っててね、強調したいときは出してつけるのよ。 I do like swimming!! (私泳ぐの大好き!!)って」
「ふーーん」
「でね、He とか She が主語の時って、動詞に-sがつくじゃない?それって、He とか She のときには do カードじゃなくて、does カードを使うからなんだよね。does って長いから、アクション動詞の後ろにある does の最後の -s だけ見えちゃうんだよ」
「あーなるほど」
「だから、She likes my dog. の She like(s) の(s) は、like カードの裏にある does カードの見えてる部分ってわけ。goesとか、ときどき -es まで見える場合もあるよね」
「うん」
「動詞の裏に隠してある do / does は、質問するときには、ピューっと前に持ってきて、質問です!ってわかる文章にしてるわけなんだけどさ。だから、She likes my dog. の like の背後にある does を文頭に持ってきて質問するわけだから、疑問文では "Does she like my dog?" って、like の後にはもう does から見えてた -s はもちろんいないわけ。
「あーそっか!」
「否定文でも一緒で、否定するときには、do / does を昔と同じくアクション動詞の前に置いてそれを not で否定してあげてるんだよね。"I do not like swimming." "She does not like my dog." それで、言いやすいから do not は don't って一つのカードにしちゃう時もあるってこと。しなくてもいいんだけどね。 does not を doesn't ってしてもいいのも一緒ね」
He/She のときにdoesカードを使うことは覚えてもらうしかないのですが、他の外国語では、人称によって全て動詞が活用することをちらっと話して、「英語もここだけ残っている」というと、意外とすんなり納得してくれます。
文章で書くと長くてまわりくどいですが、実際に生徒さんと手を動かし会話しながらだと、わりと一瞬でここまでの理解が1時間以内でできます。
やはり、レッスンで直接説明するのが一番早いので、この部分だけのオンラインレッスンなどを作るとか、アプリでこう言う内容を教えてくれるように作ることとか、考えられたらなあと思うくらいです。
文法の基礎は、それだけである程度入ります♬
単語はある程度どんどん覚えてくれる(あるいはすでに知っている)日本人なのですが、語順の理解が日本語モノリンガルには難しいため、このカードの作業を抜くと、なんだか順序がめちゃくちゃな(英語でない)文章をつくってしまいがちなのです。
余談ですが、隣でみていた息子がこんな文を作っていました^^
この辺りは、しばらく間違えていたって問題ないんです。
絵をつかってシンプルにいきます!!
ここではすべては載せませんが、たとえば前置詞を学ぶ場合は、このようなイラストでひととおり理解します。
そして、絵本 "Bears at Night" を使って、感覚で理解していきます。
カードを使いながら、気になった部分について、その都度、上のようにイラストや動画、言葉で、説明を加えていきます。
例えば、先ほどは「前置詞」でしたが、
つなぎの言葉 if, but, and など「接続語」
Yes/Noでないオープンクエスチョンに必須の what, who などの「疑問詞」
動詞をどんな風に?と詳しくする fast, slowly などの「副詞」
などです。
こうして学んでいくと、会話の中でふーん、と思ってさらに手を動かしてカードで自分で文をつくるので、あまり勉強感はないのかなあと、いままでの生徒さんの様子を見ていて思います。
次の段階では、どんどん実際に英語を書く中で文法を理解します。
いつまでも説明を受けたり問題を解いたりするばかりでは、自分で使いこなす言葉にはなりません。肚でわかるには、自分でとにかくつかって納得することです!^^
そこでおすすめなのが、パソコンに入っているグラマーチェック、スペリングチェックをオンにすること。
あるいは、Grammarlyというアプリの利用です。
一文(あるいは一語)書いた時点で、スペルが違ったら教えてくれるし、大文字などのパンクチュエーションも含め、文法の間違いをたくさん色付きで教えてくれます。(そしてクリックすれば直し方が示されているのですぐに正しい書き方がわかります)
一旦自分で間違いのままたくさん書いていく!というやり方もありますが、このように直してもらいながら書く経験を積むと、どうにもわかりにくい前置詞や、つい間違えてしまう時制のエラーを、常に自分で直すことができます。
Grammarlyはこのように英語ネイティブの人も、かなりスペルや文法のチェックに使っているようですよ。
ノンネイティブなら言わずもがなで、私も最近(娘に言われて知って!)入れました(笑)。(PCのグラマーチェックとどっちがacurrateかなあ?ちょっとまだわかりませんが)
正しい文法を身に付けるのはとても難しいですが、一通り合っていれば理解されることはできます。
書くべきお題を出してもらって、あるいは自分で作って、どんどん書いてみる(そしてAIさんに直してもらって、ほ〜う、なるほど)、という経験を積むのが一番早くて苦のないほうほうかなと思います。
問題集が好きな人はそれもよいと思いますが、勉強のためにやっているわけではない、という人は、こんな方法でもある程度の英文法は身につくのではないかと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?