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開業とか

前記事の月報でも少し触れていますが、イラストAC経由で見つけて下さったお客様から、もう一年以上定期的にお仕事を頂いています。介護系雑誌なのですが、パズルコーナーや挿絵諸々、色んな場面で良きように使っていただいて、本当に有難く、幸運だなぁとひしひし感じています。

1年続いたことを受けて、2024年1月1日付けでイラストレーターとして開業しました。

当初は開業なんておこがましいと(本当は今でも)思っていましたが、いちクリエイターとして責任をもって取り組むためにも、きちんと肩書をつけることにしました。
これからも、お客様のお役に立てるよう頑張りますので、どうぞよろしくお願い致します。

ところで、開業に差し当たってホームページなどを作成していて悩んでいることがあって。
イラストを依頼するにあたってイラストレーターのイラストのタッチって重要なのでしょうか…?

現在頂いているお仕事では、完全にそのお仕事に合わせてタッチを変えていて、読者の方が高齢者ということで、①何を描いているか分かりやすいこと②線がはっきりして見やすいこと③丁寧で間違いがないこと を大切にして描いています。

もともと私には固定のタッチというものがあまりありません。3年くらい前デジ絵を始めた当初は人真似をして色々なジャンルを描き、ストックイラストを始めてからも利用者が使いやすいイラストって何だろうと試行錯誤してきました。

その前は長く専業主婦をしていたので、そもそも、社会に関わるのがただ嬉しくて。今でも、イラストの質云々よりも、誰かのお役に立つことの方に喜びを感じているように思います。ぶっちゃけ私の表現とか、個性とか、タッチとか、格好いいとか、格好悪いとか、どうでもいいなぁ、気に入って便利に使ってくれればそれでいいなぁ、というのが本音です。

そんな調子なので、イラストのタッチもその都度てんでバラバラ。これでは新しいお客様も頼みにくくて困ってしまいますよね。

一方でどんな絵でも描くのは本当に好きで、楽しくて楽して、たのしーーーって感じです。笑
むしろタッチを固めないで色々描きたいって思っちゃってるのかもしれない。

毎朝新聞広告を漁って、裏が白紙かどうかを確認する子供でした。
でもいつも私より上手い人が周りに居たし、イラストを仕事にするなんて無理だと達観していた子供でもありました。

社会人になって、メンタルをやられた時期があるのですが、
連日深夜残業で、やっと帰っても明日の出勤が憂鬱で食べれないし眠れないしで途方に暮れて、ただテレビをぼんやり眺めていたあのころ。

たまたま紹介されていたオイルパステル教室で、キャンパスいっぱいに塗りつぶされたパステルの色々に異常に興奮し、
ーあれ、あれがやりたい、描きたい!
と、次の休日には生徒としてその教室に参加していました。
オイルパステルが画用紙の上で削れて、顔料が紙の上でべったりと纏わりつくのが嬉しくて嬉しくて、ただ四角を描いては塗りつぶすのを繰り返していました。

私って絵を描くの好きだったんだな、ってその時思い出しました。下手でもなんでも、好きなんだなって。

それからまた遠回りしましたが、いまこうやってイラストを仕事にできて幸せです。
未だに下手で、自分の表現したいことも個性もないけれど、それで誰かのお役に立てるなんて、こんな嬉しい事はない。

今はその幸せを噛み締めつつ、イラストタッチはそのうち固まるといいなぁと思います。笑

まだまだ名ばかりの、ひよっこ、半人前、道半ば。
のんびり頑張ります。


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