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音声配信を始めました

YouTubeで新しく音声コンテンツの配信を始めました。配信しようと思った理由、編集していて感じたこと、いただいた感想などをご紹介します。

配信しようと思った理由


昔から繋がっていたり、東京に来て知り合ったたくさんの視覚障害の仲間から、興味深い話を聞かせてもらっていました。

「どうして今の仕事をしているのか」
「見えなくなってから今まで」
「これからやってみたいこと」

などなど。話はどれも興味深くて、聞けば聞くほど

「私だけが聞かせてもらうのはもったいない!」

と思うようになりました。その人自身の魅力も会話の中にたくさん詰まっていました。数年前から、一人の話をじっくり聞く対談ラジオ番組を作りたいと思うようになりました。

編集の壁


「やってみたい」と思っていたものの、なかなか始めることができませんでした。それは、私に音声編集の技術が全くなかったからです。録音した音声を整えて、音楽と合わせてそのデータを動画にするというのがあまりに大変そうで、0から勉強するエネルギーも時間も作れずにいました。

私の背中を押してくれた人


そんな私の背中を押してくれた人がいます。大阪に住む女性からメールが届きました。視力が落ち、日常生活や子育てに不安を感じていると書かれていました。私の動画を見て、元気が出たと書いてくださっていました。このメールを読んだときに

「私が親しくしている視覚障害の人の話を聞けば、もっと元気になれるはず!」

と思ったのです。この方のメールが大きなきっかけになりました。

「この人に聞いてもらう番組を作ろう」

と思ったのです。仕事で関わってきたたくさんの視覚障害当事者の方も大きな存在になっています。

「ここに来るまで視覚障害の人と出会ったことがなかった」
「見えなく・見えにくくなってどんな風に仕事をしている人がいるか知りたい」
「いろんな視覚障害の人の話を聞きたい」

これまで聞いてきたたくさんの人の声を思い出し

「みんなにも届けよう」

と思い、音声編集の勉強を始めました。「いつかやりたい」から「すぐに始めよう」と背中を押してもらったのです。

編集の勉強をスタート


すぐに音声の編集ソフトの勉強を始めました。声を編集するソフトと、BGMを編集するソフトの二つを調べ、詳しい方にも教えてもらいました。試行錯誤を繰り返し、作った音声と画像を組み合わせて動画にすることができました。まずはざっくりと全体を修正して、そこから「えーっと」や「あの」はできるだけ削り、前後の話が繋がるように編集しています。相槌を削りすぎると対談している感じがなくなるなと思って調整するようにもしました。何度も全体を聞きなおして、話の流れを俯瞰的に見られるように意識しています。

一回目の配信がスタート


お願いしたいゲストの方はみんなよく知っている人なので
「こんなことを話してほしい」
という内容がすっと浮かんできます。打ち合わせをして、台本を書いて、zoomで収録しました。一回目のゲストは静岡県視覚障碍者情報支援センター職員の井上翔太さんです。


いただいた感想


「こんな話が聞きたかった!」
「見えなくなっても生きる希望があるんだと知りました」
「もっとたくさんの人の話を聞いてみたいです」
という感想をいただきました。聞いてほしい方に届いたんだと実感を持っています。

視覚障害当事者の方への大切なメッセージ


配信を聞いてくださった視覚障害当事者の方が
「この人は障害を乗り越えてるのに私はだめだな」
と思ってしまうのではないかと気になっていました。どうかゲストの方とご自身を比べないでください。私自身も障害のことで悩んだり葛藤することはよくあります。
一回目の番組に出てくれた井上さんも、これからゲストとしてお願いしようと思っている方々もきっとそうだと思います。お話ししてくれていることは「その人の一部」だと思って聞いてください。

これからの配信


視覚障害の当事者の方だけでなく、広く視覚障害と関わっている方にもゲストに来てもらおうと思っています。視覚障害といっても、先天の全盲、弱視、途中で見えなくなった人などなどさまざまです。私の周りにいるすてきな人たちをどんどんご紹介していきます。「こんな人の話を聞いてみたい」というリクエストがありましたら、私のホームページに送ってください。


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