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【小説を読む経験について】

ー私たちにとって、小説とは?小説を読む経験について考えるー

私たちにとって、小説を読むことはどういうことなのだろうか。

大前提に、小説を読むことって、そもそも役に立つのでしょうか?

そんな疑問を解決してくれる、ある一冊の本に出会いました。

藤谷治さんという方が記されました、『小説は君のためにあるーよくわかる文学案内ー』という本であります。↓


結論を最初に言ってしまいますと、小説を読むことは人生に役に立つということを本書では主張されています。

小説というのは、ほかの読み物にはない特性を持っていて、意味や役割を持っているのは、その特性のためであることを述べられています。

本書に記されている内容で、特に小説を読む上での役割の重要性について、感銘を受けた一文があるので、ぜひ引用したいと思います。

小説は君が物を考える幅を広げ、人を見つめる力を養い、独自の判断力や価値観を作り上げるのを助ける。
何より、小説には、君が君について考えるヒントがある。
小説という文章の持っている特性は、読む人間を自然とそのように導いていくものを持っているのだ。(P.9より、引用)


「‘‘小説は、君が君であることにとって重要なものを与えてくれる。’’」(同上)


こういった小説を読むことで得られるものというのは、非常に大きな価値をもたらしてくれるものだということを本書から学びました。

本書で紹介されているテーマとして、文学とはどういうものかということや小説とは、どういうものなのかということをまず、分かりやすく文学案内の手引き書としては非常に丁寧で、面白い内容であり読みやすかったです。

そして、最終章では小説を読む経験として、具体的に小説が私たちにどのような価値を見出だしてくれるのかということを結論としてまとめてあり、とても参考になり、文学を体系的に学んでいく上で勉強になりました。

小説を読む経験というのは、私たちに求められることだと実感させられました。

小説の持つ無限の可能性は、私たちの心を豊かにしてくれるもの、そう感じました。

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