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【‘‘知力を磨く’’】#9.

-知力を磨く時間術:[応用編]-

タイムマネジメントやライフハックについてのノウハウを学ぶ上で、私自身は大きな間違いとしてこれまで理解していました。
どういうことかと言えば、こうした技術を上手く使いこなすことが出来れば、時間を思いのままにコントロール出来るという認識そのものが根本的な誤りだったということです。
時間を短縮化出来る、ガジェットやツールが生まれ、技術や文明もより進化してきたはずなのに、誰もが実際に時間が増えた、満足出来ている、充実した時間を過ごせているという実感があるわけではなく、私自身も実感していないところがあります。
生産性を追い求めた結果、私たちは‘‘時間’’そのものの考え方を見誤っていることに気付かされました。
時間を使うこと、効率的、かつ合理的な完璧な時間術というものは存在しない。
時間をより、貴重に扱うことを前提にやることを棚卸しにして、そこからパンク寸前のタスクを一気にこなしていくという方法はかなり、ストレスフルでしかありません。
タスクが時間内にこなせない為に、ほとんどの方々はマルチタスクを実行する。
マルチタスクをこなせば、仮にも全てのタスクをこなせるかもしれない。
ですが、マルチタスクというものは実際に実行しても、確実にこなせるわけではなく、やりきった感があったとしてもそれは幻想に過ぎないと思います。
膨大な量のタスクを短時間でこなせることは、物理的には不可能であり、有限な時間に制約を設けて、タスクを無理矢理にでもこなすことは、かえってストレスでしかありません。
タスクを短時間で、完璧に全てをこなせたという謝った認識のまま、自分の期待値をより上げてしまい、次はこれをやり遂げる、今回はこれだけのタスクをこなせたので、次も絶対にこなせると自信過剰に陥ってしまう恐れがあります。
それを防ぐ為にも、時間管理の上で最も重要なこと、時間軸の中で必ず十分に休息が取れる時間を設けることが大切であります。
有限な時間の中で、あれもこれも、全ての物事をこなすことはもう一度言いますが、不可能であることだと断言したいと思っています。
時間は限られているものだから、時間を上手く効率的にこなすという考え方を根本的に払拭しなければいけないところから始めなければいけません。
有効活用、生産性を重視した時間術においては、利便性があるものもあったりします。
ですが、こうした時間術というものは、技術、ノウハウを駆使していかに、有益な時間を過ごすのかがテーマとしてあるのではないかと感じます。
有益な時間の過ごし方を求める結果、大きな弊害が生じる可能性があります。
それは、余暇時間にまで、効率的で合理的な時間の使い方を求めてしまう場合があるということです。
時間術を追い求めた結果、私たちは余暇時間までを自分の手で苦しめてしまいます。
時間術の概念において、時間の有限性の理解、そして時間をタスク処理におけるツールとしての誤った認識を持っており、私自身も完全に見誤った時間の考え方を持っていました。
時間というのは、私たちが思っている以上にとても貴重なものの存在でありながら、時間を粗末に扱ってしまっていることがよくあったりします。
忙しさから逃れる為にも、時間術というものにこれまでに頼ってきました。
速さを求めたとしても、本質をつかむことは不可能であることを実感しました。
失ってしまった時間を取り戻すことは、決して出来ません。
ですが、今からでも有限な時間の中で自分にとっての大切なことだけを見つめ直し、有限な時間の中で幸せに過ごすことは可能であります。
時間はいくらあっても、足りないものであるという認識があり、私自身も未だにそういった考えは払拭出来ずにいます。
だか、事実、時間は有限であるということは間違いありません。
事実なのにも関わらず、現実を受け入れずにいる自分が心の片隅に居座っていることはなかなか難しい問題であると感じます。
私たちは、そういった考え方を少しずつでもいいから、受け入れるところからスタートしなければ、何も変わることが出来ないだろうと考えさせられました。
私にとって、人生における大切なことというのは、数え切れないほどあったりします。
その中から、厳選して有限な時間として過ごすことは自分でもかなり厳しいことだと感じます。
ですが、必ず何かを得たければ、必ず何かを失わなければいけません。
私にその選択が、出来るかと問われれば、正直に言うと出来ないかもしれません。
有限な時間という認識だけではなく、そうした考え方を一から変えていく為には、長い時間をかけてでも自分自身が大きく成長する必要があると考えています。
人生は長いようで、短くもあります。
長い時間をかけてでも、自分なりの答え合わせが出来て、時間の概念に囚われていた自分を抜け出して本当に充実した、満足出来る人生をこの時間の中で過ごしていき、私は私自身の物語をこの人生の中で歩んでいこうと思います。

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