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【書評】『読む力 最新スキル大全』佐々木俊尚

ースマホ時代の新しい読み方、インプット、アウトプット術ー


私たちは、スマートフォンの普及に伴い、つい気が散ってしまったり、物事に集中できないという現代病に悩まされています。


そういった現代病を改善すべく、こういった問題意識を逆に利用するという考え方を見つめ直し、新しい本の読み方として提唱したのが、読む力を身に付ける為に記されたのが本書であると痛感させられました。


佐々木先生は、膨大な記事や書籍を読み、かつ知識を効率的にインプットし、アウトプットしています。


佐々木先生が考えていらっしゃる大切なこととは、斬新な発想や素晴らしいアイディアからクリエイティブな状態へと変えることが大切だと主張されており、‘‘読むことの最大の目的、それは多様な視点を獲得させ、概念ををつかみ、世界観をスケッチする、そこから自分のための知肉を育てること’’にあるということがいかに、重要であるかということを学ばさせて頂きました。


誰しも抱える悩みで、集中力がない、集中力が続かないという問題を敢えて受け入れ、注意散漫な力を逆手に取り、知的生産に結びつけるかが肝になると言及されています。


人間関係として、あるいは情報収集としてのSNSでの使い分けについて記された内容も大変勉強になりました。


そして、私自身が本書を読んで一番、参考になりかつ、今後も実践していきたいなと感じたのが‘‘マルチタスクワーキング’’という仕事術であります。


マルチタスクワーキングというのは、やるべきタスクを棚卸しにして、短い時間の中で、分別したタスクを‘‘重いタスク’’と‘‘軽いタスク’’に更に分類させ、交互にタスクを繰り返し行う方法です。


短い時間、すなわちインターバル(集中時間の間隔)を設定させ、時間をコントロールさせ、注意散漫を活かしたメソッドこそが散漫力を最大限まで活かすコツであります。


私自身も、本書を読む前までは注意散漫さが悩みであり、ついスマホの通知が気になり、読書に集中出来ない、映画鑑賞に没頭出来ないというのが切実な悩みでもありました。


ですが、注意散漫力というのはデメリットではなく、それは特技にもなるということを勇気付けられたことは本当に感謝しています。


SNSでの情報洪水に呑まれてしまわない為にも、新しい読み方というのは改めて大切であるということを学び、今後の読書生活に活かしていきたいと思いました。


【参考文献】
『読む力 最新スキル大全』佐々木俊尚 東洋経済



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