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【書評】『タイムマネジメント大全』池田貴将

ータイムマネジメントに学ぶ、時間管理の重要性ー


タイムマネジメントについて、わたしは効率的な読書時間を確保してたくさんの書籍をインプットし、アウトプットする為の方法論を本書を手に取る前まで、色々と読み漁っていました。
そこからどうすれば能動的な時間の中で知的創造が出来るものか考えていました。
本書は、わたしの理想的とも言えるタイムマネジメントについてのノウハウが濃縮された、優れた名著と言っても過言ではありません。
まず、わたしがこの本の中でも特に注目したところは、本当に自分がやりたい事に時間を使う為の方法、時間を可視化するという方法であります。
具体的には、自分の行動時間、行動内容を記録するという事です。記録する事で、客観的な視点を置いていかに、能動的時間を過ごせたか、あるいは受動的な時間を過ごせたのかという事が理解できます。
記録方法については、Twitterのタイムラインで把握し記録、webカレンダーでの記録、その他のアプリでの記録、手書きでの記録が推奨されています。
わたしが個人的に使っている記録方法は、Googleカレンダーでの記録方法です。事前に仮置きで、スケジュールを考えてカレンダーに記録して予定時間と実際時間を比較し、その時間の差異を記録し、正確なタスク時間を割り出します。
そして、予定日のタスクは午前、もしくは午後の時間帯のどの時間帯に組み込むべきか、そこは記録内容を参考に考える必要があります。
時間記録をする事により、いかに1日の中で重要なタスクか、そうでないタスクなのかが気付くきっかけになると思います。
そして、予定時間を立てる事が出来たら、次に重要視しなければいけない事があります。
それは、時間帯を分類するという事です。本書では、睡眠や食事などの必要時間、趣味などの能動的時間、そしてSNSなどを触る受動的時間の3種類です。主に、必要時間と能動的時間は自分にとっての理想的な時間を確保して、受動的な時間は一時間以内がベストだと主張されています。私自身は、能動的時間に使う作業内容として読書、映画鑑賞、そして書籍の要約(アウトプット)を基本としています。
SNSの利用時間は時々ではありますが、自分にとってのタスク、ノルマが達成したら一定時間、SNSを触る事を決定付けています。
1日の中でのタスク、ノルマが達成できた場合は残りの時間を使って次の予定を仮置きしておくか、フルにSNSに時間を割く場合もあります。時間の使い方としては、臨機応変にこなす事が最大限に時間を有効活用するコツだと考えております。
そして、時間帯の分類が出来たら次に行うべき事は24時間を更に大まかに分類するという事です。
本書では、具体的に起床時間から就寝時間まで正確に分類されており、具体的なルーティン内容も記載されていますが、内容は省略いたします。
そして、何よりも重要な事というのはプライベート時間の確保だという事です。プライベート時間としては、5時間として挙げられていますが、個人的な時間帯もよるところがあると思うので、そこは個人に見合った時間で良いかもしれません。
わたしの場合ですと、プライベート時間はYouTubeでの動画視聴によるインプット作業、もしくはSNS上での情報収集などを主に行っています。人によっては、受動的時間として捉えてもおかしくありません。
しかし、この2つの作業内容をわたしは、物事の本質を見極める為のインプット作業として、捉えており受動的時間としてではなく、能動的時間として捉えております。
時間軸の中で、自己の価値へと結びつける大きな存在、すなわちモーニング・ルーティンとナイト・ルーティンの重要性は避けては通れないものだと考えております。
その中間的な時間内の中で何を行うのかは、自分自身の時間の使い方に後に影響してくる事なのではないかと思います。
最後に、膨大なタスクをこなしていく為に必要なスキル、時間そのものを縮める方法についてご紹介させて頂きます。
まず、作業を行う場合に物事を同時並行で行う、マルチタスクですが、どの本にもマルチタスクは推奨されていない事は事実であります。
マルチタスクではなく、シングルタスクをこなす事が重要視されています。しかし、マルチタスクが時によっては効果を発揮する場合があります。
それは、判断力・思考力を同時に行う事ではなく、もう一方のタスクを判断力・思考力を使わないものへと変えて、同時に行うという事であります。
例えば、ながら作業で言えば音楽を聴きながら運動をするなど。これらのながら作業は、個人差の問題もあると思うので、自分に合ったながら作業を見つける事が大切なのではないかと思われます。
最後に、本書を読み終えて感じた事、タイムマネジメントについてわたしが考えるようになったきっかけは、趣味の時間に費やす為の時間帯を確保して、そこからどうすれば能動的時間を過ごす事が出来るのかという問題に直面したからでした。
仕事との両立でどうしても、趣味に費やす時間を確保出来ない事は人生にとって、とても大きな壁だと思います。
わたしは、読書と映画鑑賞を通して芸術性、創造性などを色々と吸収していきたいという欲求があります。
しかし、この『タイムマネジメント大全』に出会ってから、わたしの人生は180度変わったと言っても過言ではありません。
ぜひとも、続きは本書でこれからの人生におけるタイムマネジメントの重要性を学んで頂き、自分自身にとっての大きな価値のある時間を見つける事が大切だというきっかけを与えて下さり、本当にありがとうございました。


【参考文献】
『タイムマネジメント大全』池田貴将 大和書房

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