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出産翌日、退院の日、火葬までのこと.1/28

この日の日記をベースにまとめます。
今回は、出産後の気持ち、役所関係のことを書いています。フラッシュバックする方や、心に波が立つ方は、飛ばしてください。

この前の日のことを、できれば先にお読みください。


今日のこの日記は、誰がどれだけやった、とか、私たちがこれだけやった、とか、誰が偉い、誰を褒めて、という内容ではありません。事実をただ書いてます。誰かの、何かの、役に立てば嬉しい気持ちです。
人それぞれ置かれた状況、環境が異なると思いますので、そのことをお含みおきの上、お読み頂きたいです。

この日の日記は、出産した次の日です。気持ちの吐き出しから始まっています。

***

20/1/28(火)

気持ちの吐き出し。

この子はわたしたちに与えてくれた。
たくさんの思い出。
わたしたちをパパママに。
わたしにもっと強くなるチャンスを。
与えられたこと、希望、期待、夫婦の会話、楽しみ、笑い、たくさんあるから、
悲しいだけではない。悲しいんだけどさ。

誰々もそうだったんだ、とか
ネットで読むもの、とか
気持ちの整理にはとてもいい。
けど、同じ経験、とは思えない。
人それぞれ、経験と経験が重なって、
環境も違って、支えてくれる人も違って、
それはもう、かけがえのない、1つだけのもの。
同じ経験をした、とは、この先、言えない。
私の場合は…だ。

父も祖母も励まそうと
次の子をつくればいい、って言ってくれたけど
この子がお腹の中で生きていた。
まずはこの子を子として認めたい。
その上で死を受け入れたい。
だって、ちゃんと、人の姿で、私の中にいて
私の中から、人として、産まれたんだもの。
愛おしいよ。

6:00 起床
3-4時間くらいは寝れたかな。
夫くんは、しっかり寝れたみたい。どこでもすぐ眠れるのが羨ましいな。
腰が痛い。歩くときは小幅じゃないと無理そう。
下腹部も痛い。重い生理痛。
たまに立ちくらむ。ぼーっとする。

9:00 診察
身体は順調。いつ退院してもOKとのこと。

9:30 しばらく3人でゆっくり過ごす。

11:30
夫くん火葬場予約などで役所関係対応開始。
夫くんが電話対応で病室から出ると
悲しみの波がきた。涙出る。顔洗う。
夫くんが役所へ連絡し、火葬の日程を確定させる。明後日に決めた。

夫くんより、会社に連絡。
申請関係確認してもらう。人事からの連絡待ち。(ここが人事に連絡を取った最初のタイミングになります)
夫くん、役所へ外出。
死産届申請し、埋葬火葬許可証をもらう。

看護師が様子を見に来たので
夕方に退院する、と伝える。

1人になると、悲しみに耐えきれず、涙が出る。
テレビもなにも耳に入ってこない。
見ているようで見ていない。そんな状態。
荷物まとめ始める。うまく動けないので少しずつ
夫戻る。

16:30
あかちゃんを病室に連れてきてもらう。
また迎えに来るからね。っと。
小さくてかわいい。いったんお別れ。
気持ち落ち着いたところで、退院。

帰りに折紙と、お手紙用の便箋を購入。
棺に入れるつもり。
何度も泣きそうになるのを抑える。

17:30
家に着く。私は車の中で寝落ちしてた。

いつもの私たちの家。
いつものソファ、いつものテーブル、
いつものTV、いつものトイレ
私の中には、もういない。ぺたんこのお腹。
そう思ったら、ちょっとパニックに。泣く泣く。

手紙書けるかなぁ、と言ったら
まず折り紙しよう。と夫くん
何折ろうかなっと考え出し
私、ちょっと落ち着く。

蓮の花、鶴、パンダ、百合、2人で折る。

戻ってこいよ〜っと想いながら、折り紙。
鶴はその道案内。夫と私。1つずつ。
手紙は明日書くことにした。お別れまで、明日も1日ある。

19:00 夕飯へ
身体が痛い。歩くのがしんどい。
車の揺れもしんどい。

22:00まで折り紙して、就寝。すぐ寝た。
たまに痛みか何かで目開いたけど、すぐに寝る。
疲れていたんだ。
早めに退院してよかったかな。と言ったら
夫くん、よかった。って。

***

この日は、とてもとても気持ちが辛い日でした。
夫くんは、辛い中で、役所への届出など、大変な思いで対応したと思います。

病院から死産届をもらい、役所へ電話、火葬の日時を決めてから、役所へ死産届を提出、少し待って、埋葬火葬許可書をもらうことが出来たそうです。役所でもこの対応に慣れていない様子(たまたまそうだったのかもしれないが)で、待ち時間と確認ごとが多かったようです。市町村によって違うかもしれません。

葬儀屋など専門のところにお願いしてもいいみたいです。私たちはこのときは知らなかったので、全部、夫が対応しました。
子供に対して、してやれることは少ないし、それでよかったと、私たちは思っています。

このnoteは、書いてる最中で悲しみの大きな波に襲われて、休み休み、日を何日も跨いで、書いたものです。配慮が足りない文章になってしまったのではないか、心配ですが、勇気を出して、公開しました。

気持ちが弱まってしまって、生活態度にも影響が出てしまいました。ふぅ。何度も何度も、この日を振り返って、感情に慣れていきたいものです。

なにかが伝われば嬉しいです。

次は、お別れの準備をした日のことを書きます。
また読んでいただけたら嬉しいです。


次の日のことです。


読んでいただきありがとうございます!支えられてます!